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片付け物をしていたら、懐かしいものが出てきました。
画像を油絵風に加工したものです。
作成したのは、2006年の夏...不思議なご縁で、想像してみたこともなかった
PC講師として仕事をするという機会を与えられて5年目、担当していた講座の中で
画像加工のバリエーションを楽しむという課題で授業をしていた時のものです。
生徒さんたちに観て頂くサンプルが必要ということで、手許にあった画像を使って
大急ぎで仕上げました。
素材にした画像は、パリで暮らしていた家から徒歩数分の毎日のように通る場所を
帰国後に訪れた時に、懐かしい気持ちで撮影したものです。
パリで暮らしていた頃は、デジカメを日常で使うような時代ではなかったので、残っている
写真は全てフィルム現像のものです。
その頃の私は、カメラには全く興味がなかったので、私が撮影した写真は必要に迫られて
撮った数少ないものだけです。
自分で撮影したパリの光景の中で、1番心に残る画像が名所でも何でもないご近所の広場です。
日常の買い物、娘の送迎、友人との待ち合わせ、メトロの駅へと向かう、急いで行かなければ
いけない場所へとタクシーに乗る...全ての思い出が凝縮されたような場所です。
![]() | ![]() 我が家がある方向を背にして、正面に見える建物の間を歩くと メトロの駅。 セーヌ川を臨む場所です。 7年間暮らしたパリの街の中で... 私には1番思い出深く心に残る場所です。 |
![]() 下さいました。 | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
今更、飾るのもね...と、しばし考えて...処分することにしました。
思い出は全て、心の中に...
時折りメールや手紙をくれる長年の友人が、私のことを思い出すと、この場所を訪れて
くれるのだそうです。
昔からほとんど変わっていない...そんな様子を知らせてくれます。
お馴染みだったお店の代替わりのことを知らせてくれたりもします。
友人の息子さんと私の娘が小学校から中学まで同じクラスだったことからのご縁です。
セーヌを挟んで対岸で暮らす彼女と、この広場で待ち合わせたりもしました。
初めてこの広場で待ち合わせをしましょうと、彼女から電話がかかり、そのときに
広場の正確な名前を忘れてしまったわと言って、ねぇほら南米のどこか小さな国で海が
きれいそうな国の名前の広場よね...そう言うので、思わず笑ってしまいました。
息子さんがカナダの大学に入学した20数年前、もうパリ市内で暮らす必要はなくなったからと
ベルサイユ市へと転居して、TGV(テージェーヴェ)と呼ばれる高速鉄道で時折り
パリへ買い物や散策のために来るのだそうです。
一緒にパリの街を歩いた日々が懐かしいと言ってくれる、心優しい友人です。
そして、私にも懐かしく心和む思い出の日々です。
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新型コロナウイルス禍の収束の日を、1日も早く迎えることができますように...
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お店は目まぐるしく変わっているようですね。
この広場からマルシェまで歩く道のりが、私の日常のお買い物ロードでした。
chariotsをコロコロ曳きながら、おしゃれなお店の前を歩く私。
お客様をお招きするための買い物で、重たい荷物になっても、スニーカーは「マダムの履物ではない」と
常にパンプスで...そんな時代でしたよ。
おしゃれな街でも、皆さんいつもとても温かい心で迎えてくれました。
いつも親切にしていただきました。
懐かしく思い出しています。
michiさん、パリでの日々、愉しんでくださいね。
毎回素敵なお話に、わたしまで気持ちが暖かくなります😊
あまり今の風景と変わらないように見えますが、立ち並ぶお店などはきっと変わっているのですね。
時を経てこんなにご近所に暮らしていることが不思議です。Passyさまに出会えたことに感謝しています😊
お身体に気をつけてお過ごしください。