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真理は寒梅の如し~宇都宮さんの演説書き起こし~

2014年02月10日 | CONSTITUTION

~宇都宮さんの演説 書き起こし~

  みなさんこんばんは。東京都知事候補の宇都宮けんじです。
 

今までのみなさんの応援演説を聞きながら、大変胸が熱くなりました。ありが
たい応援です。名護市長・稲嶺進さんのメッセージも大変ありがたいで す。大
島の被災者の方の言葉も大変ありがたいです。さらに、この雪の中、寒い中、集
まっていただいているみなさんの心も大変ありがたいです。

 この選挙戦、とうとう最後の日を迎えました。ここまでたたかってこれたの
も、私を支える選対のボランティアのみなさん、多くの市民のみなさん、 多く
の報道のみなさん、さらには政党のみなさんのおかげであると、あらためて感謝
しています。ありがとう!

 今日、東京は20年ぶりの大雪のようです。この雪の降る中で、ふと浮かんだ言
葉があります。それは新島襄の言葉です。新島襄は、NHKの大河ド ラマ「八重の
桜」の八重さんの旦那さんです。同志社大学を創った彼はこのように言っています。

 「真理は寒梅の如し 敢えて風雪を侵しても開く」

 この言葉は、私が同志社大学の付属高校で講演したときに、そこの校長先生が
私に贈ってくれた言葉です。私の活動──サラ金クレジットの被害者救 済の活動
──は、新島襄さんと良く似ているというのです。

 その寒梅はいま、咲いています。寒梅は風や雪に逆らって咲きます。それは真
理と似ています。正しいことというのは簡単に達成することはできませ ん。し
かし、雨や雪に逆らって耐えてこそ、その中で正しいものをつかみ取ることがで
きる、そういう意味だと思います。

 こうした雪の中でたたかってこそ、勝利を獲得できる。新しい社会を築ける──
そういうことを言っているのだと思います。

 この雪の中でこそ、私たちは熱く燃え上がらなければだめなのです。この雪の
中でこそ、闘志を燃やさなければだめなのです。そうしてはじめて、勝 利は獲
得できるのです。はじめて真理を獲得できるのです。そう思い、ふといま、この
言葉を思い出しました。

 この選挙戦は、1%の富裕層のための都政から、99%の都民のための都政を確立
するための選挙です。都民の手に都政を取り返す選挙です。14年 間続いた石原
都政、猪瀬都政を根本的に変えていく選挙です。さらには、安倍政権の暴走にス
トップをかけるたたかい。戦争の道ではなく、平和憲法を 守り、平和のもとで
暮らす、そうした社会をつくるための選挙です。

 この選挙は、選挙権のある人だけが主人公ではありません。
 私たちは先週の日曜日、若いお父さんやお母さん方と一緒に、ベビーカー練り
歩きのデモ行進を行いました。小さなお子さんが、銀座の練り歩きに参 加して
いました。そこに参加した小さな子どもたちこそ、この選挙の本当の主人公では
ないでしょうか。

 私たちは、子どもたちの未来のために、貧困のない社会をつくる必要があります。
 子どもたちの未来のために、原発のない社会をつくる必要があります。
 子どもたちの未来のためにこそ、平和憲法を守り、戦争に反対する必要があり
ます。
 子どもたちの未来のためにこそ、民主主義を取り戻す必要があります。

 今回の選挙は、新しい政治を始める歴史的な第一歩となる選挙です。市民の力
で、そして市民と労働組合と政党が連帯した力で、新しい政治を始めら れるか
どうか──それが問われています。
 このような取り組みは、過去の歴史を振り返ってみても、はじめてのことでは
ないかと考えています。

 都知事選の候補者には、著名人や知名度がある人がなるのではありません。そ
ういう候補に頼っていては、本当の民主主義は育ちません。運動の中で こそ、
スターをつくり出さなくてはだめなのです。日本の市民運動は、市民運動の中か
ら候補者を出し、候補者を当選させる力を蓄積していかなくては だめなので
す。そうでなければ、社会は根本的に変わりません。

 民主主義を取り戻すとは、市民運動の中から本当のリーダーを押し出し、都知
事にしていく、あるいは国会議員にしていくということです。そうした 政治を
つくりあげないと、根本的な社会の転換はあり得ません。その最初の選挙が、今
回の都知事選挙です。

 東京が変わっていけるかどうか、東京都政で本当に民主主義が確立できるかど
うか──。これがいま、問われています。都民の手に都政を取り返せる かどうか
──これが問われています。

 この都民の手に都政を取り戻す、民主主義を取り戻す、この可能性はでてきて
います。この17日間のたたかいで、私は確かな手応えを感じていま す。運動の
ひろがりを感じています。都民のみなさんの自覚を感じています。これまでの選
挙とは違う手応えを感じています。市民が少しずつ成長して きていることを肌
で感じています。

 東京を変えていきましょう。東京から始めましょう。東京が変われば、日本が
変わるのです。東京の新しい政治は、日本の新しい政治の始まりです。 市民が
主導権を持てる時期が来たのです。
 私たち一人ひとりは非力ではあっても、決して無力ではない。そのことを学ん
でいるのです。一人ひとりがつながれば、少しずつでも大きな力になり ます。
非力が集まって大きな力になれば、社会を変えることができます。一人ひとりの
力で、社会を変えることができます。そういうことを経験できる 最初のチャン
スです。
 このことを学べば、急速に日本の市民運動は変わっていくと、私は考えていま
す。市民運動が広がれば、政権を変えることができます。安倍政権を ぶっ倒す
ことができるのです。そういう力を私たちは持っているのです。

 そのためには、私たちは、一人ひとりの力、一人ひとりの非力をつなげる能力
を持つ必要があります。しなやかな能力です。意見の違う人とも話し 合ってつ
ながる能力が必要です。さまざまな団体をつなげる能力が必要です。しなやかさ
が必要です。分裂に分裂を重ねているのではだめなのです。イ デオロギーや政
治的立場を乗り越えて、つながる能力がいま、求められています。そういう市民
運動、市民の力は、着実に育ってきていると感じます。

 これは一つの革命です。新しい革命です。新しい政治をつくり出す運動です。
市民運動が新しい政治をつくり出しつつあるのです。そのことを問われ ている
のが、今回の選挙です。
 私はこの市民の力を信じたいと思います。都民のみなさんの力を信じたいと思
います。そのためにも、なんとしてでも、明日の選挙を勝ち抜かなけれ ばなり
ません。私たちの力を示すときです。

 そして、私たちの力を示すのは、未来の大人──いまは小さな子どもたちのため
です。将来の主人公のためです。この子どもたちがすくすくと育っ て、すくす
くと学んで、そして安心して教育が受けられるように。安心して働き、家庭を持
つことができる、そして幸せな生活を送ることができるよう に。

 私はこの東京が、お年寄りも若者も、障がいのある人もない人も、女性も男性
も、誰もが希望を持って生きられる──。そういう東京をつくりたい。 そのため
にはまず、明日の選挙に勝たなければならないのです。
 ぜひ、これからお帰りになったら、もうひと回り、ふた回り、声をかけてくだ
さい。支持を拡げてください、もう、そこまで来ていると思います。私 も今日
の12時まで、全力を上げてがんばり抜きたいと思います。

 もう一度最後にお願いします。

 稲嶺進さんから、先ほど読み上げたような素晴らしい応援のメッセージをいた
だきました。
 沖縄はお金の力に屈服しませんでした。お金で魂を売ることはしませんでし
た。稲嶺候補は圧勝しました。その沖縄県民の意志、名護市民の意志を、 また
安倍政権は踏みにじって辺野古移転を強行しようとしています。稲嶺さんは、ぜ
ひともこれを止めるためにも、宇都宮に勝って欲しいと訴え、応援 をしてくれ
ています。

 私たちは、これに応えようではありませんか。明日、勝って、沖縄にそう報告
をしようではありませんか。そして、新しい政治をつくりましょう。私 はみな
さんと一緒に、新しい歴史をつくることができる、そうした瞬間に立ち会えるこ
とを、大変嬉しく思っています。

 そのためには、もうひとふんばりです。歴史をつくりましょう。歴史的なたた
かいは、あともう一歩のところです。最後までがんばりましょう。

 ありがとうございました。
 寒い中、ありがとうございました。

 私たちの力を示しましょう。
 ありがとうございました、がんばりましょう。
 私たちの力をしましましょう。
 人間は強いんだということを示していきましょう。
 みなさんのおかげで、こころが大変熱くなっています。
 ありがとうございましたー。


憲法記念RIDE 2011

2011年05月03日 | CONSTITUTION
『憲法記念RIDE 2011』 を走りました。
大分市の平和市民公園の「むっちゃん記念像」をスタート。
ここは戦時中、疎開してきた少女むっちゃんが
身よりもなくして防空壕で一人命を落としたことを
記憶にとどめようと整備された所です。
「むっちゃん記念像」には、常時ご覧のように折鶴が供えられています。
彼女は今、何を思い、願っているのでしょうか。
さて、私は大分県教育会館で催された「平和憲法を守る会」の
憲法記念日講演会に向けて走りました。
少し遅れて到着。
自衛隊イラク派兵差し止め訴訟弁護団長の内河恵一(よしかず)さん。

写真は恒例となったノボリ旗自転車です。
今回は『祝島 原発絶対反対 島民の会』です。
いや~、目立ちますな。
祝島の皆さん、大分の地でもしっかりアピールしましたぜ!