
今日は雨。てっきりヨガがあるものと思い、いそいそと出かけて行ったのに、センターには職員さんしかいなくてポカーンとしてしまった。窓口の方に聞いたところ、お休みになったんだそうです。わたしには連絡きてないなぁ…。変更を聞き逃したのかなぁ…。それで、トボトボ雨のなかを歩いて帰ってきたのでした。まぁ、こんなこともあるさ。
春の嵐の翌朝 大きな虹が
一昨日(3日)の夜、お風呂からあがって、なんとなくテレビをつけたらEテレのETV特集で「カキと森と長靴と」をやっていました。時刻はもう11時。ちょっと躊躇しましたが(もう寝る時間)、見ることにしました。気仙沼のカキ養殖をしている人が、山に木を植えて、カキの育つ環境を豊かにしているという話は前から聞いて知っていました。どうもそのお話らしいので、見ずにはいられなかったのです。
気仙沼は宮城県ですが、わたしの生まれ育った岩手の故郷にとても近い町です。一ノ関駅から大船渡線でトコトコ行くとわたしの町を通り、そしてさらにトコトコ行けば気仙沼に着くのです。煮干しの行商のおばちゃんも、気仙沼からやってきてウチにおいしい煮干しを置いていってくれていたし、子どものころからわたしにとって、なんとなく馴染みがあるところでした。
それ以上に馴染み深いのは、そのカキ養殖業の畠山さんが木を植えた山、室根山です。この山は遠足などで度々訪れた懐かしい山でした。だからテレビで森のなかを流れる小川の映像や鳥の声が聞こえると、子どものとき感じたその山の空気がよみがえるようで目が離せませんでした。位置的には室根山をはさんで、東に気仙沼、西にうちの町がある感じかな。
うちの町側からの室根山 画像お借りしました
高度成長期、気仙沼の海が赤潮で汚れ、カキが売り物にならなくなった(赤いカキになった)ことをきっかけに、畠山重篤さんは、森の荒廃が海の荒廃につながるとして、気仙沼湾に注ぐ大川上流の室根山に木を植えることにしました。地道な植林活動により、落葉広葉樹の森の豊かな養分が川から海に流れ、カキのえさとなる植物プランクトンを育んで、しだいに海は豊かに元気になったのです。3.11の震災のとき、畠山さんの養殖場や集落のある舞根地区も津波の被害を受けて、もう海は回復しないのではないかと思われたそうです。しかし、森の養分が海を支えていてくれたおかげで、驚くほど急速に回復したということです。
「カキが食いきれないほど植物プランクトンがいるよ」という、震災後の海水を分析した専門家の言葉は、希望の言葉。再開された養殖場は、地区の人たちの働く場所ともなっていて、自然の豊かさが人をも支えているわけなのですね。

「Humanの語源はラテン語でHumus。これは腐葉土の意味がある。誰かにとって腐葉土になれるような人生でありたい。」という畠山さんの言葉はかっこいい。現在は植林活動はNPO「森は海の恋人」としても行われているようです。会報が「下ノ海ニ居リマス」って、宮沢賢治みたいでとても興味がひかれます。賛助会員になろうかしら。
モロゾフのチーズケーキ おひな様バージョン

一昨日(3日)の夜、お風呂からあがって、なんとなくテレビをつけたらEテレのETV特集で「カキと森と長靴と」をやっていました。時刻はもう11時。ちょっと躊躇しましたが(もう寝る時間)、見ることにしました。気仙沼のカキ養殖をしている人が、山に木を植えて、カキの育つ環境を豊かにしているという話は前から聞いて知っていました。どうもそのお話らしいので、見ずにはいられなかったのです。
気仙沼は宮城県ですが、わたしの生まれ育った岩手の故郷にとても近い町です。一ノ関駅から大船渡線でトコトコ行くとわたしの町を通り、そしてさらにトコトコ行けば気仙沼に着くのです。煮干しの行商のおばちゃんも、気仙沼からやってきてウチにおいしい煮干しを置いていってくれていたし、子どものころからわたしにとって、なんとなく馴染みがあるところでした。
それ以上に馴染み深いのは、そのカキ養殖業の畠山さんが木を植えた山、室根山です。この山は遠足などで度々訪れた懐かしい山でした。だからテレビで森のなかを流れる小川の映像や鳥の声が聞こえると、子どものとき感じたその山の空気がよみがえるようで目が離せませんでした。位置的には室根山をはさんで、東に気仙沼、西にうちの町がある感じかな。

高度成長期、気仙沼の海が赤潮で汚れ、カキが売り物にならなくなった(赤いカキになった)ことをきっかけに、畠山重篤さんは、森の荒廃が海の荒廃につながるとして、気仙沼湾に注ぐ大川上流の室根山に木を植えることにしました。地道な植林活動により、落葉広葉樹の森の豊かな養分が川から海に流れ、カキのえさとなる植物プランクトンを育んで、しだいに海は豊かに元気になったのです。3.11の震災のとき、畠山さんの養殖場や集落のある舞根地区も津波の被害を受けて、もう海は回復しないのではないかと思われたそうです。しかし、森の養分が海を支えていてくれたおかげで、驚くほど急速に回復したということです。
「カキが食いきれないほど植物プランクトンがいるよ」という、震災後の海水を分析した専門家の言葉は、希望の言葉。再開された養殖場は、地区の人たちの働く場所ともなっていて、自然の豊かさが人をも支えているわけなのですね。

「Humanの語源はラテン語でHumus。これは腐葉土の意味がある。誰かにとって腐葉土になれるような人生でありたい。」という畠山さんの言葉はかっこいい。現在は植林活動はNPO「森は海の恋人」としても行われているようです。会報が「下ノ海ニ居リマス」って、宮沢賢治みたいでとても興味がひかれます。賛助会員になろうかしら。
