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早起きは三文の徳

惚れた女の前で2度死んだ男

 自分の部屋、自分のイスで見る「暴れん坊将軍」はホッとするな。きのうは珍しく11時まで起きていたが、目覚ましよりも早く目が覚めた。

 けさのお話は、岡場所で恋仲になった女郎のお夕(稲垣愛)を身請けしようとする若者・伊佐吉(加納竜)を、カネを出してやるからと言いくるめて大店に火を付けさせ、金品を奪った盗賊団の悪事が端緒になる。犯罪の片棒をかつがされたうえ、当然のごとく口封じのために殺されたはずの伊佐吉だが、崖から落ちる途中で木に引っかかり命拾いし、盗賊団に復習しようとするもの。盗賊団は国をまたいで悪事を繰り返していた。

 お夕は何の因果か盗賊団の親玉の囲われ者にされており、伊佐吉は一層怒るが、まだ生きているのを親玉に知られると、お夕に再会できたものの目の前で殺されてしまう。

 (吉宗に相談するお夕)

 さて、吉宗の出番。盗賊団が全国で暗躍できたのは、関所を治めるべき道中奉行なる役職の幕閣が裏で糸を引いていたから。吉宗は大立ち回りを演じた後、道中奉行に「貴様も武士なら潔くいたせ」と最後の情けをかけ、目の前で切腹させる。

 いつもは、ひと懲らしめした後、御庭番(密偵)に斬殺させるだけに、珍しい成敗だと思った。

 それにしても、吉宗は昼酒が好きだね。


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