ピリカヌプリ

夕張 鬼首山の伝説

昔話の中にも馬鹿にできない何かがあると思っていて、夕張の昔話を注意深く読んでみた。
 
この夕張の本に書いてあった昔話
たわいもない昔話を本気で色々考えてみる。
 
鬼首山の伝説
アイヌの神様達は羊蹄山頂で会議し、それぞれの事業に取り組む。
夕張の神様も人々の幸せに役立つ事をしようとしていると、大蛇の沢の蛇神が魔人と夕張川の滝ノ上あたりをせき止め、湖にしようとした、この時氾濫した水が長沼のタンネトーになった。
夕張の神様は怒り、魔人をブッ殺しました。
その魔人の首が山となったのが鬼首山
なんだって!!
スゲー話だ。
アイヌ神の会議場は羊蹄山頂なんだ!
これが夕張の蛇神と魔人
夕張市のホームページより。
 
大蛇の沢を昭和25年に描いた吉田初三郎の鳥瞰図で確認すると、まさに錦沢遊園地のあった場所であり、ここを通る列車は3段スイッチバック、急峻で通常では粘着式で登れない場所

ここに蛇神が!!
なるほど納得、この深い谷にはいそうだもん。
 
当時の錦沢スイッチバックの様子
跡地は歩きましたが、当時の様子を見てみたい。
 
同じ時代の鹿島
 
同じく夕張市内
栄えていた様子がよく分かる。
 
魔人がせき止めようとした夕張川、滝ノ上あたりを地図で確認すると、取水堰があり、北炭滝ノ上発電所がある。
納得である
魔人は知っていたのだろう。
 
滝ノ上発電所
しょーたろう撮影
レンガ作りの美しい建物
 
長沼のタンネトーが謎だった。
現存しないのだ。
ネット検索するとタンネトウなる長沼ジンギスカンが出てくる。
そーじゃねぇ!
 
しかし、原点に帰り100年以上前に書かれた松浦武四郎の「夕張日誌」を読むと謎は解けた。

この辺りは大昔は海峡であったであろう低い土地で、明治期にも沼や谷地が多かったが和人、入植後100年足らずで干拓され沼は無くなったと。

そうなんだ!これも納得
タンネトーの碑は今も長沼にある。

昔の人って地形を詳しくよく見ているなぁと思ってしまう。
 
数年前に登った鬼首山山頂
実に相応しい雰囲気の看板である。

素晴らしいセンス
 
周囲で2番目に高い山、雨霧山
この山の点名が「鬼奥峠」とあり、俄然として鬼にフォーカスされている。
鬼首山は単に気まぐれで鬼を冠したのでは無いだろうと分かる。

オニクルウシペのアイヌ語から取ったのか。
興味は尽きない。
 
鬼首山、この名前は不思議だ
点の記で三角点名を調べると紅葉山とある。
新夕張の辺の地名が紅葉山なので納得できる。
 
 
清水沢のズリ山から見た鬼首山

ありがとう
色々と楽しい考察ができました。
 
 
 
 
 
 
 
 

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