ピリカヌプリ

室蘭 ウカオップ地名考

室蘭にある、ウカオップ山の地名解の謎については現地へ赴き、海、空、陸からの実地調査により、自分なりの考察を得る事ができた。
以下、参照
https://blog.goo.ne.jp/pirikanupuri/e/4340e66cd5b42703a449610a8d8ab519
 
しかしながら、現地でお会いした地元の人から聞いた「ウカオップと言う地名は聞いたことがない。」と言う言葉が引っかかり、新たな考察の旅を楽しむ事ができた。
 
考察を深め、様々に資料を集める段階で国立国会図書館へデジタルアクセスが出来る事を知ったり、北大周辺の古書店で室蘭の古い地名資料を探し回ったりして、次から次へと爆発的に面白いことが知の連鎖として繋がり、自分なりの考えを纏めることが出来ました。
蔵書と、現地での調査後に買い求めた資料たち
古書店巡りはライフワークだけど、目的あるとホントに面白いよね。
 
アイヌ語地名研究より
ウカオップが載っている書籍はこれが初だろう。
山立てといって、漁師が船の上で自己位置を地形から判断する良い目印だったようだ。
灯台代わりと思えば分かりやすいか
 
上の図にあるように、後から出てくる山
インカラアンロより。
 
先に出てくる山
これらの材料から判断してウカオップとは鷲別岬の鷲別山だったのでは無いか?
 
果たしてこれらのアイヌ語は伝統的に使われていたのか?

疑問に思っていたが、たまたま読んだアイヌ語地名研究によると、日高山脈の山名はもともとのアイヌ語はほんの僅かであり、他は和人が付けたアイヌ語風山名とあった。
これに衝撃を受けた。
日高の山名は完全に定着している。
有名なカムエクですら、実はアイヌ語風地名らしく、和人が命名した説が有力だ。

分かりやすく言えば和製英語だったのだ。
ならば…
ウカオップもそれで良いような気がする。
しかし…とも、思うのだ。
ウポポイの舞踊の様に伝統を蔑ろにしてまで金儲けに走っている様子は疑問だ。

やはり伝統は守るべきなのか。
それとも、既に定着し、伝統となってしまっているのか?
和製英語ならぬ和製アイヌ語も日高の山々のように定着してしまえば・・・・?
 
結論を出すにはまだ早く、僕自身がまだこの地名解を楽しみたい想いがある事も確かです。

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