実の父がエキノコックスでやられ、現在も入院中の方と山行を御一緒したのですが、山で取った水は遂に飲まれませんでしたねー・・
僕が水場でガブガブ生水を飲んでると、たまたま通りかかった方から
「エェーッ、飲んじゃったんですか? 北海道にはエキノなんだかが居て飲めないらしいですよ。」 とか言われる。
うーむ、なんでだ?
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この水場なんか、雪渓が溶けた生まれたての川の赤ちゃんだ。
新鮮な出来たての水でエキノなんか混入してないって~(持論)
とか言っても、みんな煮沸消毒。
沢登りの良い所の一つに、水を担がなくてイイ!
と、思ってる僕には逆にカルチャーショックでした。
で、調べてみましたよぉ。
なんと、過去の調査では川水や井戸水から虫卵が検出されたことは無いという事が判り驚きました。(大腸菌とかは別問題ですが。)
なので、日本では水からの感染対策に重点が置かれてますが、エキノコックス症対策としての効果は疑問ですね。
ホコリや土、ヤブ漕ぎなんかの方が可能性高いようで、
キツネのマーキングの習性から、土や埃を介した感染が有力みたいです。
それより何より高いのがペットからの感染だそうで、山に犬を連れてって、その犬から人間に感染する事が多いようです、更にフィラリアなどの本来無かった病気にキツネも罹ってしまう事があるようですね。
ビックリしたのが猫もかかるんだって・・ 猫はかからないと思ってました。
キツネに餌をやったり撫でたりするのは論外です。
また、中間宿主のネズミをキツネが食べないと感染しないので、ネズミが居ないような高山だと感染の確率も低くなるようです。
もちろんキツネもウロウロするでしょうが。
そして、万が一にも虫卵を摂取してしまったとしても、その全てが発症する訳では無いようです、人間は中間宿主にあたる訳ですが、ネズミと違ってあんまり人間にマッチしてないのか成虫に育てないようです。
なんか、いろいろ調べたけど、山登りでいわゆる水場で飲む水はまず大丈夫でしょう。
それよりもネズミが多い低山での山菜採りなんかの方がよっぽどヤバイみたいです。
生で山菜を食べたり、手を洗わずに生活してるだけでも危険な訳で、今回はだいぶん認識を新たにしました。
でも、コレを読んでエキノになっても僕は責任とりませんよぉ~!
あくまで参考までに。
僕は相変わらず水筒でなく、コップだけ持って歩きますけど。
どうしても気になる人は、コーヒーの紙フィルターでも有効みたいですよ。