今日、私は仕事休みで..
家族がそれぞれ出かけてからは
のんびりしていた。
変な話だけど..
(買い物に行く前にトイレへ
行っておこう)そう思い..
座ったら..
家のチャイムが鳴った。
(タイミング悪いな..)
そう思いながらも
急いで出て..手を洗ってから
玄関から出たけど...
誰もいなかった。
(ですよねー)と心の中で
独り言を言いながら
インターホンの画像を確認したら
新聞屋さんの集金だった。
いつも来るあの人。
その後、買い物へ行き..
帰宅する時に..
新聞の集金、町内で回っているだろうから
もし、居たら
支払ってしまおう。
また来てもらうのも悪いし。
そう思って
のんびり車を走らせていると
(あ、いた!)
ちょうど回っていた
家の集金を済ませるのを
確認してから、その人に近づいた。
でも、近づきながら思った。
(私が誰だか分かるだろうか。
あの分厚い伝票の中から
私の伝票を見つけられるだろうか)と
一瞬不安になった。
近づくと..
「あら..どうしたの?
誰かと思った」とその人は言った。
「午前中に来てくれたでしょ?
でも、私、出られなかったから
買い物帰りに見つけられたら
払ってしまおうと思ってさ」と
そのまま答えた。
「そうだったー?」と..
うちに来たことは
覚えてないように思えた。
でも、あんなに分厚い伝票の中から
話しながらも、うちの伝票を
すぐに見つけて
代金と引き換えに渡してくれた。
もしかして..
その伝票分、全部..
どの人か覚えてるのか?
私の車が近くに止まったことで..
「ナンバー見えたらわかったんだけどね」
とも言った。
車のナンバーも覚えてるの?
すごいね。
プロなんだな、こういうのって。
感心した。