「キャー!誰か助けてー!!」
そんな女性の叫び声で目が覚めた。
暗闇の中で目を開け...
夢だったのかと..確かめるためにも
次の声を待った。
「もー!やめてよー!」と声が聞こえた。
(やっぱり現実か..)
急いで状況を確認するためにも
ベッド横の窓を開け、
周りを見渡す。
ここから少し離れた場所に
犬を連れた女性がおり..
「どこの犬よー!あっち行ってよー!」と
また叫ぶ。
女性が連れた犬についてくるように、
もう一匹の犬がいた。
吠えるわけでもなく..
ただ、静かについていく。
なんだ犬じゃん..そう思ったけど
自分がその立場だったらどうか..と
考えた。
幽犬とでも思ったのかもな..。
吠えもしないで、じっとすぐ後ろを
ついてくるんだから、怖いというか
不気味かも。
でも、その犬の姿が
うちのエディに似ていたので..
(エディだったら吠えるしな..)と
思いながらも..
階下に行って..
エディの姿を確認してから
ベッドに戻った。
すっかり覚醒してしまい眠れそうにない。
時刻は午前3時少し前。
ってか
こんな時間にお散歩に行く事が
怖いでしょ。
犬じゃなくて人だったら
あっち行ってよ、どころじゃ済まないよ。
こわ。