俺は無理はしない、無茶をする!!
皇紀弐千六百七拾壱年拾月弐拾参日(日)
今日は原宿で9時(午前)。友人と待ち合わせ。
何の流れかは忘れたがチケットを入手したのよ。
『第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』のを。
其処まで空手に詳しくない二人。
よしんば知っていても70~80年代の千葉真一を中心とした
JAC(ジャパンアクションクラブ)のアクション映画と云う偏った知識。
自分にとってはサブカル・アングラ寄りの音楽を好物としているので
『空手』と云えば次に続く言葉が『バカボン』なのである。
余談だが高校生の時に地元のキックボクシンジムに通ってまして
其処のジムが空手の某連盟に所属してたんです。
スタッフが足りないので自分も駆り出されて
何か気付いたら自分は進行係の
試合の始まりや終わりに太鼓を叩く係をやらされてまして。
当時、雑誌の企画か何かで『強くなりたい道』と云う空手サークル(?)を
立ち上げていたサブカル界の雄『大槻ケンヂ』氏が
目にも鮮やかな真ピンクな道着を来て出場。
其の彼の試合のスタッフをやったんですよ、自分。
オーケンが裏拳出した時がどの試合よりも盛り上がったなぁ(笑)。
…ま、そんな一部のマニアしかテンションの上がらない
想い出話は遠い彼方に放り投げまして。
前置きが長くなったが何故に此の大会に来たかと?
特別ゲストにハリウッドスターが来るんだよっ。
我々みたいな社会の底辺で泥水啜って生きている
チンケな輩がそんなビッグネームを見られるなんて滅多にないでしょ!?
其の名は…ドルフ・ラングレン!!
皆さんもご存知『リトルトウキョー殺人課』でお馴染みの俳優!(ロッキー4は?)
最近だと『エクスペンダブルズ』でスタローンと再共演したね。
とにかくだ。
ハリウッドスターも空手も見てみようと云う事で会場に向かう。
…会場に向かうが誰もいない。
後から集まってくるのは髪を頭の上で結ってとめた
どう見ても空手とは無関係な小学生ぐらいの少女達が
大挙して押し寄せる。なななな、何故だ!?
…あ、会場を間違えた。 (;´Д`)
会場は国立代々木競技場第一体育館ではない!
千駄ヶ谷の国立競技場の東京体育館だった…。
我々は女子小学生の新体操を見に来たのではない!!
友人に平謝りして慌てて千駄ヶ谷にスクランブル発進。
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なんとか開演前に着いたが長蛇の列。
ドラゴンボールの界王星に続く道のようにクネクネ続く。
来場客に対して圧倒的に整理する客が少ない。
並んでいる客からも不満の声が噴出。
我々も右に同じでブツブツ文句言い出す。
「コミケのスタッフを見習えよ!!」
…何故にコミケのスタッフを挙げたかと?
彼らは有志でしかも客心理が分かるから凄いんだよ。
だがしかし良いのだろうか?
周りを見ても関係者、屈強な体躯な方々で埋めつくされている。
我々みたいな電波が微妙に弱い建物内の
ケータイのアンテナ2本みたいな二人は場違いなんだが(汗)。
みんな挨拶が「押忍!!」だし。
まあ、とにかく中に入りましょ。
踏み出せば其の一足が道となり、其の一足が道となる。
迷わず行けよ、行けば分かるさ。
…
……
………
…………
……………。
↑観戦中
いやぁ、いい夢見せてもらったよ!!(夢?)
もうね、飲まず食わずで7時間ぐらいだろうか。
休憩時間や転換時に流れていた此の曲↓を…
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新極真会の歌/長渕剛
飲まず食わずの極限状態の中で
ずーっと強制的に聴かされていると
無意識についつい口ずさむ我々がいた(笑)。
♪新極真、新極真、新極真の風が吹くぅ~♫
其れは移動中の電車内だったり
会話が途切れて無口になった時だったり。
気付いたら二人で合唱してるのだ!!
最初は確かにドルフ・ラングレンの演武が目的だった。
昼ぐらいまでは何時出番だ何時出番だと
長渕剛氏曰く「我慢がならねぇ!」状態になりかけた。
しかしどうだろうか?
気付いたら空手の試合に夢中になってるのよ!!
前半は判定ばかりだったのに試合が進むにつれ
試合のレベルが一気に上がり高度な技の応酬、
そして始まる一本勝ちの嵐!!
特に優勝した『塚本徳臣』氏は素人目でも凄かった!
彼の信念だと思うが蹴り中心の試合運び。
相手に付き合わず己の間合いを常にキープ。
隙あらば例の『マッハ蹴り』と呼ばれる
独特な軌道を描く上段回し蹴りが飛んでくるのだ。
相手からしてみればたまったもんではない。
ドルフ・ラングレンの演武もカッコ良かった。
まず一般人とは全く違うオーラを放ち
50歳過ぎとは思えない鍛え上げられたボディ。
やっぱりハリウッドスターだ、画になる!
しかも進行の「炎の友情~」というアナウンスと共に
長渕剛が登場した時はテンション急上昇!!
世間的にドルフ・ラングレンと云えば
ロッキー4が有名だから「炎の友情~」云々と云う
件なんだが若い子達は知らないようだ…。
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↑決勝
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↑ドルフ・ラングレン演武
なんだかんだ云いながら最後まで観てしまい次の目的地に。
どうしても観たいライブがあるので三軒茶屋へ直行。
結局、朝食どころか昼食も食べられず
しょうがないので駅売店でウイダーinを購入し啜る。
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三軒茶屋ヘブンズドア。
やっぱ地下にあるライブハウスのほうが落ち着くわ(笑)。
デザフェスや初期メンバー時の『グルグル映畫館』、
最近では『黒色すみれ』のCDジャケットを手掛ける
『安達加工所』の『安達黒白(あやめ)』女史が率いる
パフォーマンスユニット『裏本』を観に来たの。
もう最初の出演だから間に合わなかったらどうしようと
思っていたが何とか間に合ってギリギリセーフ。
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わ、めっちゃ好み!ツボに入る。
劇あり歌ありダンスありの玩具箱をひっくり返したような、
でもチョット暗めの世界観が良い!
『デリシャスウィートス』や『チルチル座』と
対バンなんかしたら面白いんだろうなと考えながら観賞。
あと『太平洋ベルト』でサポートをしている
ギターのけまりさんにベースのホンジョーさん。
普段とは違ったメイクと出で立ちで
此れは此れでカッコ良かった。
…で、見終わったら空腹と疲労に耐えかね即座に脱出。
餓鬼畜生と化した我々はわらわらと地上へ。
友よ、本当にお疲れさん。
「ありがとう、ありがとう…。」
と呟きながら俺は自らの手で己の首に紐をくくった…。
(なんでバッドエンドなの?してないから。)