月と夜空
冬の岡山、『天地無用！』聖地巡礼の旅に出た我々だったが
ある天文台での天体観測により宇宙の神秘に魅せられてしまった。
そんな星空の様には輝けず悶々とした野郎達の
星に願いを求めたのか求めてないのかよく分からん旅の記録である…。
皇紀弐千六百七拾四年文月壱拾弐日(土)
お早う御座います、特に写真が無いので
いきなり道中のサービスエリアで食べた物でも。
とろけたチーズたっぷりのホットドッグとフランクフルト。
買った後に気付いた時には既に遅し。
旅の高揚感が自分の感覚を狂わせた!?
漫画『孤独のグルメ』の主人公『井之頭五郎』の
第一話の台詞を借りればこうなるのか。
うーん…ホットドッグとフランクフルトで
ソーセージがダブってしまった。
…ま、そんな凡ミスをしても平らげてしまう飢餓状態。
かゆ…うま…(ここで日記が終わ…らせてたまるか!!)。
いやいやいや、遊んでいる場合ではない。
久しぶりにレンタカーを借りてまでのランナウェイ。
本来の目的以外でも其の場所の近くに面白そうな場所が多々あったので
今回の旅はかなり濃縮された旅なのだ。
そして…壱つ目の目的地に到着。
其の名はいわゆるひとつの『ロックハート城』!!
いやはや何とも心を揺さぶる名前ではないか!?
…まぁ、スペルは違うんだけどね。
何で群馬に此の様な施設がたたずんでいるのか!?
もうそんな事は気にしない気にしない。
気にしたら其処で敗北が決まるのだ。
浅草の生んだスター『萩本欽一』。
そう欽ちゃんが弟子達(某コサキン)に言っていた言葉。
「考えちゃおしまい。」
そして映画界はもとより格闘技界にも多大な影響を与えた
『ブルース・リー』が語った某映画での名台詞。
「Don't think,feel.(考えるな、感じろ。)」
目の前に起きた事象は全て受け入れなきゃ。
良くても悪くても受け入れる態勢は必要。
足を止めていたら前に進めないもの。
だから群馬に西洋風の城があろうと我々は受け入れる。
そして其れを感じる。其のもの全てを堪能するのだ。
例えテーマと関係ない石像の大群が視界に入ろうとも!!
其れはそうと中に入っても自分は感心する。
先程の入り口もそうだが此のツタの生えっぷりが良いね!!
石造りとかレンガ造りにツタが這うと絵になるねぇ。
…まあ、此の建物はどちらでもないけど。
とにかくだ、とりあえず眼前に拡がる世界を愉しむのだ。
メルヒェンの世界が拡がるか耽美な世界が拡がるか。
すぐ近くにある建物に入ってみるとする。
わ～い、モノノフよ見てくれ!!
『ももいろクローバーＺ』のサインがあるぜぇぇぇぇい!!
そして『きゃりーぱみゅぱみゅ』も。
此処の建物はロックハート城に訪れた
他にも各界の著名人達のサイン色紙が至る所に飾ってあるみたい。
どうやらﾒﾙﾋｪﾝ･耽美どころかﾐｰﾊｰな世界に迷い込んだ。
まままま、気を取り直そうじゃないか。
誰だってそうだよ、芸能人が来たら浮かれちゃうもんね。
世界観を無視して自慢したくなるよね(爆)。
さあさあ、行きますか。
自分は様式美たるモノを味わいたいのだ。
群馬に関係なく此処にだよ、此処に!!
ちょいちょい歩くと広場に出て其処にはレストラン。
レストランの軒先には大きな樽が積み上げられている。
「ドンキーコォ～～ング、ドンキーコォォォォング!!」
咄嗟に脳内で再生された言葉。
かの伝説のバラエティ番組『内村プロデュース』の人気企画
『笑わせ王選手権』での『さまぁ～ず』三村さんの即興ギャグ。
実際は樽を転がしながら発するのだが…やってみたい!!
旅のテンションが自分をおかしくさせている。
一緒に居る友人を思いっきり笑わせたい。
…ただ、友人はTVを見ないので知らないから却下。
確実にドン引きするだろう。「どうした？」って。
そして他の観光客や関係者に取り押さえられ
出入り禁止になるだけだ、きっと多分。
ドンキーコング(参考にでも)
さ、落ち着け自分。落ち着くのだ、俺。
此の世界観に溶け込め自分、溶け込むのだ!!(無理)
～続く～
