井の中の蛙 大海を知る

日常生活の奇特な人と事柄のあれこれ
~蛙のぼやき🐸~

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2005年11月04日 | 趣味
あたしは一度流産の経験がある

六人での年越し竹林寺の数日後のことだった

稽留流産というやつで検診のエコー診で拍動してないその塊は

摘出されることとなった 

二ヶ月間だけの母親気分、性別さえも判らない命だった


あたしはずっと息子がほしかった

周囲のみんなは’やっぱり女の子よね’と断然オンナ優位だ

昔から一姫二太郎というように

初めは娘の方が丈夫で育て易いということも一理あるのかもしれない


息子と母親と言う関係は絶対的なものがあると歳を重ねるごとに痛感する

だからあたしは端っから自分に敗北宣言をしておく

わざわざその息子さんとオカンの隙間には入らないように努める

一番敵わないのはやはり

長年かけて馴れ親しんだ舌には様々な年輪とも呼べるものが刻まれている


以前あたしがおイタをした時言われたことがある

’男を繋ぎ止めたければ 料理を覚えろ

ってあんた板前やろうそんなん無理やって。。。職人気質の人だった



というのは生きていく為の必須的な糧だから

リリーさんのオカン=ママンキー同様 

あたしのお母もちゃんと食べているのか心配する 

友人にも食事はでるがママンキーのように

あたしらの友達と友達になる器用さは持ち合わせていない

天真爛漫な母親だったらあたしも接し方が違っていたかも知れない

ぷよぷよにハマッタりお茶目な六十過ぎのママンキーは素敵だ 


誰にでも訪れる肉親 両親の死。。。

太く短い人生に憧れながらも健康を気遣う自分、少しでも長生きしたいのかも

いい人ほど短命でそれはその人が他の人の死に対面することなく

悲しまなくていいように神様がしているんだとか。。。

ママンキーもそれだと思う

でも終焉は辛く厳しいガンの痛みとの戦いという試練を神は与えた

だけど臨終を愛する家族に囲まれ死を迎える。。。


皆が号泣するよと、帯にもあるから泣きを期待して読んだからか

あれ泣けない。。。 

人の死にドライなのかもしれないあたし

最後の方にあったママンキーの遺書を読んでいると目頭を流れる数滴のシズク


ふと考えると今日はリリーさんこと著者リリーフランキー 42才の誕生日だ


’生んでって頼んだ覚えはない’ などと思春期のありがちな台詞。。。

以前読んだ聖なる予言と言う本

子供は親を選んで生まれてきているのだと記されていた

その意味を考え続けているがまだ答えは見つからない

リリーさん親子は考えなくても当然なことであったのだろうと思われる
コメント
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