#山之上もぐらの詩集 新着一覧
風に吹かれて
風に吹かれて風の中に 答えは無かった道は遠く 海は広く数えるものでもなく歩いたり 白い鳩が飛んで渡れるものでもなかった白い鳩は とっくに砂の中で骨になってる男と呼ばれようが呼ばれまいが ...
闇から闇に赴く者
闇から闇に赴く者光から光の世界に赴く者については 思いも及ばない諸行無常であれば闇から...
友人は作らない
友人は作らないもう長い間 友人は作らない少なくなった友人の誘いに たまに一緒に昼飯を喰いに行ってももう昔のように 夜に酒場に行くことはない互いに世間の動向も愚痴も 口に
宇宙の果ての記憶
宇宙の果ての記憶未来を指して 刻が流れているのではない過去を遡って 刻は流れている父は...
母の遺言
母の遺言母は 秋が来るの待たずに死んだ病院の屋上で仰いだ雲は 低く灰色に湿っていた...
俺と野良猫たちの関係
俺と野良猫たちの関係こんな腐った世の中で飢えずに暮らしているだけでもそのありがたさに ...
人間の知性と理性と本能と感性
人間の知性と理性と本能と感性麦を蒔かず 爆弾を撒くイモを埋めず 地雷を埋める魚を捕らず...
老いととも
老いとともに老いとともに 生への執着が薄れてゆくのは好いことだ老いとともに この世が疎...
世迷い言
世迷い言極楽の門は地獄の扉地獄の門は極楽の扉菩薩の顔が鬼の顔鬼の顔が菩薩の顔方便の嘘も...
幸いな人生
幸いな人生いつ死んだって幸せな人生だったと言えるが同じ人生を もう一度生きるのはまっぴ...
幻滅
幻滅幻滅と言うものを始めて体験したのは万華鏡を壊した子供の時だった小さな筒の中に広がる...