#星玉 新着一覧
drop67.幻詠
【幻詠】詩人は幾年月も星を彷徨っていた詠う言の葉はおおかた儚い虚言なのですよ、と詩人は言う星を渡り続ける彼女はそっと棘や傷や哀しみの現を(いわれのない)幻覚で包
drop65.夜深
【夜深】凍てつく夜更けスープ屋の湯気を探す辛く甘く苦く熱いスープを毎夜毎夜作っていた彼...
drop64.難船
【難船】浜に打ち上げられた船は時と共に静かに朽ちていたここに彼(魚)は棲んでいた尋ねて...
drop63.流星
【流星】川辺の鳥はおそらくは随分昔から川を見つめている流れを見つめたまま長い時をそこで...
drop62.宙
【宙】夜に宙が浮かぶ見る星がすべて過去のものであるならば私は今どこで漂うのだろう時の中...
drop61.夜行と朝
【夜行と朝】夢の欠片が宵闇のハザマに刺さる時まるでよく吠える夜行動物のように夢に泣き絶...
drop60.氷の森
【氷の森】樹木は凍りつき行く手は厚い氷に覆われている見上げる宙に無数の氷点の欠片が漂う...
drop59.瞬き
【瞬き】北の空に輝く星の瞬きがこの地に降り注ぐと信じた夜朝など来なければよいと願った永...
drop58.言の葉
【言の葉】落ちた葉を拾い集めては意味無い言葉をそこに書き溜めていった溜まった葉をかばん...
drop57.架橋
【架橋】雨の中橋を渡った先も後ろも雨に煙っていた渡ればどこへゆけるのだろうか尋ねる人も...
drop56.碧空
【碧空】あの星の森で最初に出会った人は名前も知らない行きずりの旅人だった背の高い樹木の...