【幻詠】
詩人は幾年月も星を彷徨っていた
詠う言の葉はおおかた儚い虚言なのですよ、
と詩人は言う
星を渡り続ける彼女は
そっと棘や傷や哀しみの現を
(いわれのない)幻覚で
包むのみなのだ
あの夜
仰いだ漆黒の空に
ひとつ瞬く星を抱くように
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drop67『幻詠』
詩人は幾年月も星を彷徨っていた
詠う言の葉はおおかた儚い虚言なのですよ、
と詩人は言う
星を渡り続ける彼女は
そっと棘や傷や哀しみの現を
(いわれのない)幻覚で
包むのみなのだ
あの夜
仰いだ漆黒の空に
ひとつ瞬く星を抱くように
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drop67『幻詠』