[書籍紹介]藤沢周平の初期短編集。1980年刊行。既に円熟味を見せている。10篇が収められているが、全て市井もの。商家を舞台にしたものは一つもなく、全部が裏長屋に住む人々の哀歓を描く。
山本周五郎と、「人情話」でそうへき(双璧)を なす時代小説家、ふじさわしゅうへい(かんじ:藤沢周平)。...