#Poem 新着一覧
Shattered
氷山の心臓に居るような凍てつきと遮断を感じていた、外気温は決してそんなに低くはなかったが…おそらくは俺の問題なのだろう、完全にシャッタードされていた、それはある意味で俺が望んだことだった
喪失というものにかたちがあるとしたら
それでも血は流れ続けた、ひっそりと咲いたアカシアの上にも、俺は俺を見放しそうな意識をど...
大雑把なルーレットの上の夜
鼓動には0・5秒程度の誤差があるように思えた、真夜中のキッチンでシンクの側に腰を掛けて...
命のすべての闘いにおいて俺が語ることは
じくじくと膿んだ傷の中に次の一行があった、指を指しこみ痛みに悲鳴を上げながらつまんで拾...
モノローグ・ギャングの照準
知らないでいたって別に困るようなことはなにもないけど、余計なことをたくさん知っている方...
俺にDDTを
緩く縛った紐ほどほどけ始めていることに気付けない、それはあまりメジャーじゃない真理だ、...
自分をも欺くために、すべて
この夜は戻らない、錆びれた運動場のフェンスに巻き付いた蔓の記憶のように、検知出来ない場...
今日の証拠
秋が重い腰を上げて、ようやく日も少しずつ短くなり始めた、空には一文字に切り裂かれたよう...
それはきっと初めから出来上がっている
それはどこかにあるのか、それともどこにもなかったのか、違うやり方をすれば手に入れられた...
地の塩に乾杯しよう
そんなもんだよ、なんて分かったような顔したって、飽きもせず生きていくことなんて出来るわ...
水が絶えなければ循環は続いていく
本当に恐ろしいのは自身の存在とその周辺のすべてが本来あるべきはずの意味を失ってしまうこ...