2/26(火)夜・セミナー『被災失業者、その困難な状況と求められる支援―若者NPOによる就労支援の実例から』

「被災」失業者、その困難な状況と求められる支援
――若者NPOによる就労支援の実例から――


　NPO法人POSSE仙台支部は、被災地・仙台の仮設住宅にお住まいの求職者の方を対象に、就労支援を行っています。本セミナーでは、就労支援の実例（支援ケース）を紹介するとともに、そこからみえる支援の現状と課題、そして展望を議論します。
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　東日本大震災から2年近くが経過し、被災地に対するメディアや人々の関心は薄れ、震災は過去の出来事となりつつあります。しかし依然として被災地前の生活状況を取り戻せず、苦しい生活を強いられている被災者は少なくありません。
　とりわけ被災地の失業者の状況は非常に深刻です。震災で家や家財といった生活の基盤を失ってしまった上に、仕事までをも失ってしまい、生活再建の目途が全く立たない状況にあります。それでも、震災直後は雇用保険が延長され、義捐金が配分されることで、生活の厳しさは緩和されていました。しかし、現在ではそういった被災者支援もほとんど終了し、「被災」失業者は貯蓄を切り崩しながらの生活を強いられており、就職活動にも焦りが見られるようになってきています。
　こうした被災「失業者」の就労支援は、生活再建のための就労を支援するものでなければいけません。「どんな仕事でもいいから就労を目指す」のではなく、「生活再建に資する就労を目指す」ことが求められています。しかし、意外にも被災者の就労支援といった際に、こういったことが意識されていない現状があります。
　POSSEでは、復興支援活動の一環として仙台市の仮設住宅にお住まいの求職者の方を主な対象とした就労支援事業を行っています。POSSEの就労支援は、①ソーシャルワークに基づく支援、②就労阻害要因を相談の中から把握し、それを取り除いていくアプローチ、③公共職業訓練を有効活用し、キャリア教育の要素を支援に取り入れることで、中長期的に働き続けられる力を獲得する支援、④就職後も働き続けられるようサポートする支援、を特徴としています。
　今回のセミナーでは、被災地の現状とPOSSEが行っている就労支援の活動を報告するとともに、就職活動の専門家である常見陽平氏を講師としてお招きし、就職活動の全体像、問題点などについてお話していただきます。そして今求められている被災地支援について議論していきます。

講師　常見陽平（つねみ・ようへい）
　1974年生まれ。人材コンサルタント、作家、大学講師とマルチに活躍中の就職活動の専門家。著書に『就活の神さま』（WAVE出版）、『女子と就活』（中公新書）、『「キャリアアップ」のバカヤロー』（講談社プラスアルファ新書）など就職活動に関する著書多数。

日時　2013年2月26日(火)　19時00分～
場所　北沢タウンホール11階 研修室3・4
　(世田谷区北沢 2 - 8 - 1 8　http://kitazawatownhall.jp/map.html)
タイムテーブル　18:30　開場
19:00　開会の挨拶、講師紹介
19:05　仙台POSSEスタッフによる報告「「被災」失業者の状況と支援の現状」
19:30　常見陽平さんによる報告「就職活動の全体像とその課題」
20:00　休憩
20:10　常見陽平さん×仙台POSSEスタッフ対談
「「被災」失業者に対する支援の課題と展望」
20:40　質疑応答
21:00　閉会の挨拶
21:05　閉会
参加費　無料
予約　不要

東日本大震災復興支援事業への寄付のご協力をお願いします
　NPO法人POSSE（ポッセ）では、2011年5月より、東日本大震災によって被災した地域や被災者に対する支援活動を行っています。これまで、仮設住宅への物資搬送・引越サポート、送迎バスの運行、就労支援など様々な支援を行ってきましたが、特に重点的に取り組んでいるのが被災学生への就学支援です。被災した家庭は経済的に困窮していることが多く、子どもの学習環境を整える余裕がない状況にあります。そのため就学支援では学習用の部屋を確保し、教材の提供、学習指導などを行っており、いただいたご寄付はこうした支援のために使わせていただきたいと考えています。
　子どもたちや被災者の方々が人間らしく豊かな生活を営むことができるように、POSSEは、今後も現地での活動を継続します。ご賛同いただける方は、寄付金のご協力をお願いします。
　具体的なご協力方法については、「ご寄付のお願い」http://www.npoposse.jp/kifu/kifu.html、「会員制度」http://www.npoposse.jp/member/index.htmlのページをご覧ください。
　みなさまのご協力を心よりお願い申し上げます。