NPO法人POSSEでは、外国人技能実習生の人権を守るため、取引先大企業に社会的責任を果たすよう要請するキャンペーンを実施しています。
2016年春、上の動画の「強制帰国」事件が起きました。スターバックスのサンドイッチやファミリーマートのお弁当などを製造している大手食品製造会社「トオカツフーズ」で、食品製造をして働いていたカンボジア技能実習生が、働き始めてたった半年ほどの夜勤明けの早朝に寮にいたときのことです。突然、パスポートと在留カードを取り上げられ、両腕をつかまれながら強制的に車に押し込められて成田空港へ連行、強制帰国させられました。当時はお金も渡されておらず、母国の空港から実家へ帰るのにも困難を極めました。
現在、強制帰国させられたカンボジア技能実習生7名が労働組合・総合サポートユニオンに加入し、オンラインで監理団体やトオカツフーズ と団体交渉を継続しています。本人らは年収の3〜4年分にあたる多額の借金をして来日していましたが、半年ほどで強制帰国させられたため現在借金の返済に苦しみ貧困に追い込まれています。
一方で、外国人技能実習生への人権侵害を行っている会社の取引先である大企業にも、社会的責任があるのではないでしょうか。NPO法人POSSEでは、総合サポートユニオンと連携しながら、企業活動におけるSDGsの重要な指標として2011年に国連人権理事会で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」に則り、取引先であるスターバックスにも、トオカツフーズの人権侵害や不誠実な対応について、社会的責任を果たしてほしい、一度本人らと話す機会が欲しいと要請しています。
詳細は以下のブログ記事をご参照ください。
外国人実習生の「人権侵害」 スターバックスやファミマの社会的責任とは?
今回の事件に限らず、外国人技能実習生の取引先の大企業の社会的責任を要請するキャンペーンを、私たちNPO法人POSSEでは継続していく予定です。この取り組みを継続していくために、寄付によるサポートをぜひよろしくお願いします。
いただいた寄付は、本キャンペーンの活動費、通信費、広報費(デザイン費・動画制作費等)等に用いらせていただきます。
↓ 写真上:強制帰国させられた技能実習生たち。写真中央:2021年3月4日、厚労省で記者会見を行いました。写真下:厚労省の記者会見にオンラインでカンボジアから同席した技能実習生たち。
支援の方法
こちらのNPO法人POSSEのホームページから、クレジットカードでの寄付が可能です。
下記の口座から、郵便局や銀行からの寄付も可能です。
郵便振替
口座番号:00160-8-536722
口座名義:特定非営利活動法人POSSE
※通信欄にご寄付の旨をご記入ください
銀行振込
みずほ銀行 経堂支店(736)
口座番号:普通1075875
口座名義:特定非営利活動法人POSSE トクヒ)ポツセ
※お振込みの前後にaffairs(at)npoposse.jpまでご寄付の旨をご一報くださると幸いです。(at)を@に変更してお送りください。
↓ 写真:NPO法人POSSEのスタッフたち。