(毎日新聞→http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071002dde041040026000c.html)
給料からの天引きというのは、要は詐欺と大して変わらないんですが、ここまでやられると自分の給料はきちんと支払われているのか、気になりますよね。
労働相談の事例をひもとくと、そもそも働いた時間通りの給料が支払われていないとか、使途不明の名目で給料から差し引かれているとか、様々な「手口」があるようです。
どこかでちょろまかされていないかを知るためにも、給与明細について、簡単に紹介します。
○支給項目(プラスになる!)
A.働いた分のお金
・基本給:普通に働いた際の給料の金額
・時間外手当:8時間を越えて働いた時間分の給料(25%以上割増)
・深夜手当:22時~5時に働いた分の給料(25%以上割増)
(更に詳しく知りたい!→http://www.npoposse.jp/new/images/table1.gif)
B.労働者が立て替えたお金
・交通費:労働者が立て替えた運賃やガソリン代
○控除項目(マイナスになる!)
C.社会保険料
・雇用保険:失業した場合に支給される保険
・健康保険:医療機関を利用する際の保険
・厚生年金:最近巷で問題になっている年金
D.税金
・所得税:働いた分から引かれる税金
(所得税を計算するときの「所得」は、「A(働いた分のお金)-C(社会保険料)」です。
E.会社が立て替えたお金
・食事代
・社宅代
○給与明細Quiz!!
さて、それでは以上をふまえて問題です!(唐突…)
時給1000円のアルバイトが1日8時間、月に20日働きました。更に、その人は10時間残業しています(残業代の割増率は25%とします)。深夜時間帯には働いていません。この場合、下の①~④に入る数字を考えてみてください。
基本給=( ① )円
時間外手当=( ② )円
交通費=20,000円
社会保険料=25,000円
所得税=6,000円
食事代=4,000円
「所得」に当たる金額=( ③ )円
最終的に支給される金額=( ④ )円
わかりましたか?答えは一番下に書いておきました。
どうしてもわからない人はコメント欄できいてください。
今度明細を手にするときも、ちょっとだけ意識してクイズ感覚で確認してみてくださいね。
ブログでは簡単な紹介になってしまいましたが、次号のフリーペーパーvol.4では図や事例も使って更にわかりやすく、学びやすくなるよう工夫を凝らしています。
それでは、発行をお楽しみに!!
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解答
①160,000(=1,000×8×20)
②12,500(=1,000×1.25×10)
③147,500(=①160,000+②12,500-25,000)
④157,500(=①160,000+②12,500+20,000-25,000-6,000-4,000)
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