梅雨が明けた7月21日(水)、念願の谷川岳に登りました。コロナ禍でどうかなとは思ったが、ワクチン接種も終わったので、登ることにしました。ロープウェイが動き出す8時前に着くように家を出て、高崎インターから関越道に入り、水上インターから国道291号を土合口駅へ。お陰で一番にゴンドラに乗ることが出来た。天神平でリフトに乗り継ぎ天神峠へ。ここからは谷川岳だけでなく、奥利根の山々も見渡すことが出来た。
天神峠からは天神尾根を伝い、熊穴沢避難小屋、天狗の留まり場、天神のザンゲ岩、肩ノ小屋を通り、双耳峰の一つロバ(トマ)ノ耳へ。登る前は天神平から谷川岳まではカニの横歩きかなと思っていたが、さにあらず。高低差がまだ600mもあることにびっくりビックリ。お陰でロバの耳に着いた時はヘトヘトであった。ここにもコロナ禍の巣ごもり生活の影響が現れていた。
一休みしてもう一つの峰であるカバ(オキ)ノ耳へ向かいかけたが、遠くでゴロゴロと雷の鳴る音が聞こえてきたので、涙を飲んで登頂を残念し、帰路についた。ここらあたりの引き際の良さは、GCでの訓練の賜物か、はたまた週末ゴルファーの成せる業か。下山途中に多くの人に会った。特に女子高校生の集団は一人ひとり「こんにちは」と笑顔で挨拶してくれて、心底登山を喜んでいる様子であったので、「雷が鳴っているのでこのまま下山しませんか。」とは言えなかった。
天神平に着くあたりからポツポツ降ってきた。濡れなくて良かったと喜んだのも束の間、ロープウェイは一足先に運転を中断していた。仕方なく食堂でソフトクリームをなめていると、一瞬俄かにかき曇り、ピカッと光ったと思ったら、ゴロゴロガッシャ-ン。大粒の雨が窓を叩きつけるように降ってきた。先ほどの女子高校生の一団は無事山小屋に避難しただろうかと心配しながら、ソフトクリームを舐め続けた。
30分ほどすると、雲の切れ間に青空が見え始め、雨もやんできた。しかし、山肌にはいくつもの水の流れが出来ていた。登山道を横切っていたら渡るのに苦労するだろうなと、他人事ながら心配になった。結局1時間ほど足止めされて、ロープウェイに乗り込み、帰路に就いた。念願の谷川岳であったが、紅葉の時期に再挑戦するかと聞かれれば、恐らく“否”と答えるだろうなと思えた今回の登山であった。
谷川岳ロープウェイの乗り場谷川岳ベースプラザ(ここは乗り場の下が立体駐車場になっているので、できるだけ上の階に停めた方が便利)
20人ほど乗れるゴンドラ。10分ほどで到着。便利、べんり。
天神平駅。右奥はリフトの到着駅天神峠。
天神平のリフト乗り場。スキーをやっていたので、乗り降りは慣れたもの。
リフトの下はゲレンデ。夏山登山にピッタリなニッコウキスゲ。
天神峠から望む谷川連峰。まだあんなに登ることにビックリ。
熊穴沢避難小屋。ここまで45分の歩き。
鎖場もきつかった。
天狗の留まり場。通常は30分コースなのにまた45分もかかってしまった。
笹原の間道を歩くこと40分。天神ノザンゲ岩。10分オーバー。
ようやく肩の小屋へ。ビールが飲みたかった。
ロバの耳到着。2時間20分のところ3時間もかかってしまった。
もう一つの頂上カバの耳。若干ガスが出てきて、遠くで雷鳴が。くわばらくわばら。
天神平駅の食堂の窓からは真っ暗な空と大粒の雨が。