65の見聞録

いろいろ

郷土玩具のハガキ絵Ⅳ

2023-06-22 13:44:52 | ハガキ絵
鹿児島県の「鯛車」
鹿児島神宮の諸玩具の一つである木製品の「鯛車」です。
鹿島島神宮(国分八幡神社)には祭神や祭礼の信仰玩具が多数あり「おもちゃ神社」とも呼ばれており鯛車もその一つで祭礼に使われていました。
祭神の「彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)にまつわる神話で
山幸彦の釣り針を飲み込んだ「鯛」に模してつくられたものです。
栃木県宇都宮市の「黄ぶな」
昔、宇都宮にある村に、天然痘が大流行し村人が神様に病気が治るように祈願していました。
ある日、村人の一人が田川で魚釣りをしたところ、鯉のような大きくて黄色した鮒を釣りあげました。
病気の人に食べてもらおうと思い、食べさせたところ病気が治りました。
以来、村人は神様のおかげと感謝して、病気除けとして黄ぶなの形をしたものを毎年新年に神様に奉納するようにしました。
千葉県鴨川市の「願満の鯛」
鴨川市小湊にある「誕生寺」は日連聖人の誕生を記念して建立されました。
日蓮聖人が重篤の状態にあった母親の為に祈りを捧げ、見事に病が治癒したとの言い伝えから誕生寺は「蘇生願満の祖師」として崇敬を受け信仰を集めました。
境内には日蓮聖人の化身と言われる「真鯛」の塚があり「願満の鯛」の由来と言われまています。

郷土玩具は病気平癒や子供の安全を願うものが同じような生き物や身近な物を各地方それぞれの形で表されているものが多くありますが願いはみな一つだと思います。

郷土玩具のハガキ絵

2023-05-19 14:50:58 | ハガキ絵
今日は雨が降っていますが、お元気ですか。私は今日病院にいきました、前にもお話しましたが「人工透析」受けていまして週3回通っております、また腰も手術後の経過も良くなく歩くのも少し困難です、そんなわたしの一番の楽しみはハガキ絵を描く事です。
赤べこ
赤べこは会津地方の方言で赤は色でべこは牛のことです、つまり赤い牛という意味です。
由来としては2つあり、1つは約1200年前の大地震で壊れた「会津柳円蔵寺」を修復する時に活躍した牛の中に一番最後まで頑張った赤い牛がいていつまでも「壮健」いられるようにという願いを込めて作られました。
もう一つは「天然痘」から命を守るという願いが込められています、当時は天然痘にかかると死亡率が非常に高く特に子供は回復することが困難で家の中に赤い玩具を置くことで発病を防ぐと「疫病除け」効果があるとされ赤べこを飾るようになった云われてます。
起き上がり小法師
これも会津地方に古くから伝わる郷土玩具で縁起物として伝えられています。
1月10日の初市の縁日に購入し神棚に飾る風習があります。
何度倒しても起き上がることから「七転八起」の精神を持つという願いが込められています。
約400年の歴史があり、江戸初期に会津藩主が冬の間の内職に藩士たちに作らせて正月に売り出したのが始まりと言われています。
前回の「八幡起上がり」にしても「犬張子」にしても全国各地に同じような郷土玩具があります、言い伝えや実際の玩具で広まったと思います、地方地方で同じような形のものがありますが模様や色使いが違っていて何となくロマンがあります、ではまた次回に。