全日本トライアル史上、まさに最低の試合。
なんたって、優勝した小川友幸選手の減点が3桁です。
残念ながら最下位になってしまった佐藤優樹選手にいたっては、133点。
12セクション×2ラップ+2SSなので、フルペナルティーでも130点なはずなのに、それを越えてしまっているのです。
※佐藤選手はおそらくパンチ打ち忘れがあったため、2ラップ目の第11セクションで10点のペナルティーを加えられています。
そして優勝から最下位までの点差が30点しかないというのも、過去になかったことではないでしょうか。
さらにスーパークラス全員の合計で、クリーン数が9個と2桁にとどかないのも、この試合の異常さを理解する材料になるかもしれません。
昨年は大会前日にゲリラ豪雨に見まわれ、大会当日は降らなかったのにもかかわらず泥地獄と化した原瀧山での闘い。
今年は前日は曇りでしたが、大会当日は朝から雨。それもかなり激しく降り、セクションはこの状態です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/4d/6a6cfcb1a46ecb597cff70b5d94a7f99.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/18/8c2d81747b39f905d47427a7d38b1f03.jpg)
今回併催されたオープントロフィーレディースは走破不可能として、セクション5から8までが閉鎖。
残されたセクションも走る選手ほぼ全員が5点で、これは全員オール5点でタイムで勝負が着くのでは、と思われたほどでした。
スーパークラスも泥から加速しての岩登りを上がりきれず、次々と滑り落ちていきます。
なにしろタイヤが全くグリップしないので、ステアテクニックも何もあったものではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ff/e6e66cd2d3bc9819a1972214eda86003.jpg)
前回マシン不調でまさかの3位に沈んだ小川友幸選手。今回は絶対勝たないといけない試合なのですが、1ラップ目の順位はなんと4位。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/12/f95313e72a1c77e9d931da5fe8f6680c.jpg)
同じく泥地獄だった昨年は、それでも林を抜け上の比較的乾いたセクションに出れば、どの選手もクリーンが可能だったのですが、今年はそこもヌタヌタ。
さらに先を走った選手が岩に泥を塗りつけていくため、まったく前に進みません。
早周りをしていた小川毅士選手でもこの状態。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/51/b5a6a2e48127d01d75464eb9f0b3e585.jpg)
友幸選手も第6から後ろは全部5点で、4位を抜け出すチャンスを掴めません。
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とは言っても1ラップ終了時点で、トップの黒山選手との差は5点しかありません。
諦めず泥に向かっていくチームは、こんな顔になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/76/5e43b42d3d49c0da9f40888a32f31ece.jpg)
試合は2ラップ目。雨が上がったのは観客にはいいことですが、選手にとっての状況はさらに悪化します。
雨が降っていればせめて流れていた泥が、粘土の塊と化してきたのです。
ところが友幸選手はここからとんでもない頑張りを見せます。
黒山選手が3点だった第2をなんとクリーンしリズムを掴みます。そしてそこからじわじわとトップに迫ります。
黒山選手が5点で悔しがるセクション。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/26/be4a9bf04fe10516bbfef1cdd96c05e6.jpg)
友幸選手はいくつかを3点で抜け、ついにトップに出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/ab/cbb0c234ec252fa4a47cc9c7cd08f34b.jpg)
2ラップが終わり友幸選手は黒山選手を3点リードして、勝負はスペシャルセクションになだれ込みます。
普通SSは既存のセクションを再使用する場合、設定は難しく変更されます。もしそうなればSSは全員が5点で、友幸陣営は逃げ切れる計算になります。
ところが今回はそうすると完全に走破不可能になるため、前代未聞、SSは優しく変更されました。時間も1分から1分半に延長。
SSふたつをなんとしてもアウトしないと逆転される危険がある友幸選手は、こんな状態になっても転倒をこらえてセクションを走破します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/7f/f612eba194d833fa5f09374dd826002d.jpg)
黒山選手は最終セクションをクリーンすれば逆転優勝ではあったのですが、今回の設定ではそれは不可能。
第5戦では残念ながら優勝を逃してしまいました。
それでも黒山選手は最後までクリーンを目指し、1点を着いてしまった瞬間に大声を上げるという感動的なトライを見せてくれました。
優勝 小川友幸 減点103 c2
2位 黒山健一 106 c1
3位 小川毅士 113 c2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3a/7fb5b6f362dbf528091104e030f6b7ec.jpg)
4位 野崎史高 114 c2
2ラップ目は友幸、黒山、野崎の3人がお互いを牽制しながらのトライ。このため一人先を走っていた毅士選手の情報が全くありません。
ゴールしてみて、野崎選手は1点差で毅士選手にかわされ、1ラップ目の2位から4位まで順位を下げていたことを知りました。
5位 柴田暁 116 c2
6位 加賀国光 122 c0
7位 野本佳章 122 c0
加賀国光選手は久しぶりの6位入賞。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/bb/865cb6b5e755a212c5c9da36d6a37cfe.jpg)
これは減点もクリーン数も1点の数なども全て野本佳章選手と同じで、タイム差での表彰台獲得でした。
喜ぶ加賀選手に対し、野本選手は「なんとか3点でと頑張って結局5点。あんなに頑張らなければ時間節約して6位になれたのに」と悔しがっていました。
8位 田中善弘 124 c0
9位 藤原優樹 126 c0
10位 砂田真彦 126 c0
11位 成田亮 127 c0
12位 吉良祐哉 130 c0
13位 佐藤優樹 133 c0
なんたって、優勝した小川友幸選手の減点が3桁です。
残念ながら最下位になってしまった佐藤優樹選手にいたっては、133点。
12セクション×2ラップ+2SSなので、フルペナルティーでも130点なはずなのに、それを越えてしまっているのです。
※佐藤選手はおそらくパンチ打ち忘れがあったため、2ラップ目の第11セクションで10点のペナルティーを加えられています。
そして優勝から最下位までの点差が30点しかないというのも、過去になかったことではないでしょうか。
さらにスーパークラス全員の合計で、クリーン数が9個と2桁にとどかないのも、この試合の異常さを理解する材料になるかもしれません。
昨年は大会前日にゲリラ豪雨に見まわれ、大会当日は降らなかったのにもかかわらず泥地獄と化した原瀧山での闘い。
今年は前日は曇りでしたが、大会当日は朝から雨。それもかなり激しく降り、セクションはこの状態です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/4d/6a6cfcb1a46ecb597cff70b5d94a7f99.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/18/8c2d81747b39f905d47427a7d38b1f03.jpg)
今回併催されたオープントロフィーレディースは走破不可能として、セクション5から8までが閉鎖。
残されたセクションも走る選手ほぼ全員が5点で、これは全員オール5点でタイムで勝負が着くのでは、と思われたほどでした。
スーパークラスも泥から加速しての岩登りを上がりきれず、次々と滑り落ちていきます。
なにしろタイヤが全くグリップしないので、ステアテクニックも何もあったものではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ff/e6e66cd2d3bc9819a1972214eda86003.jpg)
前回マシン不調でまさかの3位に沈んだ小川友幸選手。今回は絶対勝たないといけない試合なのですが、1ラップ目の順位はなんと4位。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/12/f95313e72a1c77e9d931da5fe8f6680c.jpg)
同じく泥地獄だった昨年は、それでも林を抜け上の比較的乾いたセクションに出れば、どの選手もクリーンが可能だったのですが、今年はそこもヌタヌタ。
さらに先を走った選手が岩に泥を塗りつけていくため、まったく前に進みません。
早周りをしていた小川毅士選手でもこの状態。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/51/b5a6a2e48127d01d75464eb9f0b3e585.jpg)
友幸選手も第6から後ろは全部5点で、4位を抜け出すチャンスを掴めません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c2/3b2c1baa4ac42f27278eac840615e31b.jpg)
とは言っても1ラップ終了時点で、トップの黒山選手との差は5点しかありません。
諦めず泥に向かっていくチームは、こんな顔になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/76/5e43b42d3d49c0da9f40888a32f31ece.jpg)
試合は2ラップ目。雨が上がったのは観客にはいいことですが、選手にとっての状況はさらに悪化します。
雨が降っていればせめて流れていた泥が、粘土の塊と化してきたのです。
ところが友幸選手はここからとんでもない頑張りを見せます。
黒山選手が3点だった第2をなんとクリーンしリズムを掴みます。そしてそこからじわじわとトップに迫ります。
黒山選手が5点で悔しがるセクション。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/26/be4a9bf04fe10516bbfef1cdd96c05e6.jpg)
友幸選手はいくつかを3点で抜け、ついにトップに出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/ab/cbb0c234ec252fa4a47cc9c7cd08f34b.jpg)
2ラップが終わり友幸選手は黒山選手を3点リードして、勝負はスペシャルセクションになだれ込みます。
普通SSは既存のセクションを再使用する場合、設定は難しく変更されます。もしそうなればSSは全員が5点で、友幸陣営は逃げ切れる計算になります。
ところが今回はそうすると完全に走破不可能になるため、前代未聞、SSは優しく変更されました。時間も1分から1分半に延長。
SSふたつをなんとしてもアウトしないと逆転される危険がある友幸選手は、こんな状態になっても転倒をこらえてセクションを走破します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/7f/f612eba194d833fa5f09374dd826002d.jpg)
黒山選手は最終セクションをクリーンすれば逆転優勝ではあったのですが、今回の設定ではそれは不可能。
第5戦では残念ながら優勝を逃してしまいました。
それでも黒山選手は最後までクリーンを目指し、1点を着いてしまった瞬間に大声を上げるという感動的なトライを見せてくれました。
優勝 小川友幸 減点103 c2
2位 黒山健一 106 c1
3位 小川毅士 113 c2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3a/7fb5b6f362dbf528091104e030f6b7ec.jpg)
4位 野崎史高 114 c2
2ラップ目は友幸、黒山、野崎の3人がお互いを牽制しながらのトライ。このため一人先を走っていた毅士選手の情報が全くありません。
ゴールしてみて、野崎選手は1点差で毅士選手にかわされ、1ラップ目の2位から4位まで順位を下げていたことを知りました。
5位 柴田暁 116 c2
6位 加賀国光 122 c0
7位 野本佳章 122 c0
加賀国光選手は久しぶりの6位入賞。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/bb/865cb6b5e755a212c5c9da36d6a37cfe.jpg)
これは減点もクリーン数も1点の数なども全て野本佳章選手と同じで、タイム差での表彰台獲得でした。
喜ぶ加賀選手に対し、野本選手は「なんとか3点でと頑張って結局5点。あんなに頑張らなければ時間節約して6位になれたのに」と悔しがっていました。
8位 田中善弘 124 c0
9位 藤原優樹 126 c0
10位 砂田真彦 126 c0
11位 成田亮 127 c0
12位 吉良祐哉 130 c0
13位 佐藤優樹 133 c0
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