"FOR THE CUSTOMER"

創業120年の建設会社「今西組」の六代後継者が あなたの”いいね”を築く!

七夕、好き、ロータリー

2009年07月07日 08時16分56秒 | Weblog
七夕

本日は、七夕である。

今朝、ラジオFMで、関西では定番のDJヒロ寺平が、「次はドリームズ・カム・トゥルーの「七月七月、晴れ」でっせ」と言っていたのを聞いて思い出した。
しかし関西、本当に晴れである。

織姫と、彦星が、出会える年に一度のチャンス。
だが果たして彦星は、織姫のことが本当に好きだったのだろうか。


好き

電話を切った後、ある友人にむけて、言葉には出せなかった想いがあった。
「相手を好きになりたいのに、
相手を好きになれないのは、
相手を好きになるつもりが毛頭ないからだよ」


ロータリー

ロータリークラブという、奉仕活動の社交場がある。
アメリカのシカゴに本部を置き、世界中(ネパールにもあります)に支援、寄付等の活動をしている団体である。
私は6月まで、東京・本郷ロータリークラブという文京区、千代田区、台東区をメインエリアとするところに在籍していた。
振り返ってみれば、最年少の私などに、「会員になれば対等なんだから、気にしなくていいんだよ」という優しいお言葉を皮切りに、さまざまなお声がけやお気遣いをいただき、大変お世話になった。
60人、平均年齢60代のコミュニティーの中で、一年半という短い間ではあったが、鍛えられたことというのは、必ず私の人生にとって精神的な支えとなることだろう。
「きっとこの方は、何かを私に言おうとしている」
各シーンでそう感じるようになったのは、入会して半年ほどたってからだった。
形式上のアドバイスは、みなさんが事あるごとに、みなさんから優しく説明いただける。
ただ、本当に大事な「人との距離感」や「言葉の間」、「お知らせする順番」や「言うタイミング」「相手の立て方」は、自ら聞かないとわからない。
「あの方の「ふとした仕草」や「目配せ」は、私にこのタイミングで何かを教えてくれているんだ」
タイムリーなアドバイスが、今となれば大変貴重な財産となる。

やはりみなさん、巣に戻れば、一大企業を率いる主である。
代表取締役会長がずらりと名簿に並ぶ。
それなりの方が60人も集まれば、そこに歪やたわみが生じるのは当然。
事なかれ主義を貫くのも大変な労力だが、
まとめるのは、もっと大変である。
まるで車の自動洗車機のスポンジが、両側から迫ってくるかのように、ギューっと教え込まれた感覚が今なお、残っている。
本郷ロータリーの皆様、大変、感謝してます。
現在は本郷の会員ではありませんが、ロータリアンとしてお付き合いいたしたく、
今後も、よろしくお願いします。
どうか長い目で、ご指導ください。

長い目?

巣に戻れば、一中小企業を率いていくこととなる後継者の私として、また経営の立場としての私を、長い目で待ってくれる者は誰一人いない。

最近は、そのことを肌身で感じることが多い。
だが果たして彦星は、織姫のことが本当に好きだったのだろうか。
七夕は、きっと来年もやってくる。

全員力

2009年07月06日 08時35分17秒 | Weblog
妙に、いつもより私は積極的だな、と思うことがある。


全員力

「キッチンの調理、現実的にはIHとガス、どちらのほうがいいのですか、イマニシさん?」
こんな質問をされたこと、一度はあるのではないでしょうか。
前々回のブログをふりかえる。
【「私と出会えて、ラッキーですね」
みなさんがお客様に、こう堂々と言える「プロフェッショナル」たることを願って。】
そろそろ具体的なアプローチが、私のメッセージには求められているようだ。

社員によって、答え方がばらばらでいいのか。
会社として、統一した見解を示せた方がいいのか。

役所工事と民間の口コミで112年間生き抜いてきた当社にとって、できれば避けたい答え方がある。
「お客様次第だと思います」
「どちらもいいところあるんですけれど、、、」
「インターネットによれば、、、」

昨今、インターネットを引用しての情報収集は主流になりつつある。
え、本当に?
わざわざ本を紐解く手間いらず。
「検索上位だから、つい信用しました」
「人に聞くより、早いんです」

だが、お客様がせっかく声に出して質問されているのには、理由がある。
あなたの見解を聞こうとしているのだ。
思い込みでもかまわない、「私の経験では、こう思います」
以前より、お客様は、お客様自身で、インターネットを活用し、情報を簡単に手に入れられるようになっている。
ということは。
お客様のほうが賢い、ということがありうる。
お金を出すほうが、慎重に調べようとするのは当然のことである。
当社の下手な返答によっては、すぐに信頼を損なうことがありうるのだ。

社員によって、答え方がばらばらでいいのか。
会社として、統一した見解を示せた方がいいのか。

いずれにしても、みなさんが伝えるメッセージが、「私の経験によると、、、」から始まる、強いものになるよう、まず習慣づけることが必要ではないかと思われる。
全員でそのようになれば、そんな「全員力」を互いが誇りに思えてくるときが必ずやってくる。
きっとお客様は、それを求めていると思う。

【今後、システムキッチンは、友人や親戚を招いて食事会をするようなときに、普段使わないような方に利用されるケースが出てくると思います。
キッチンの調理器は、ガスのほうが、防災の点と認知度の広さより、誰がいつ使っても使い方を誤らない点で、いいと私は思います。】

そして太陽光―

2009年07月04日 08時30分09秒 | Weblog
政府の導入支援制度復活で、がぜん注目が高まっている太陽光発電システム。
設置するのにいったいいくらかかるのか。
どのくらい使い続ければ購入費用を回収できるのか。
消費者の関心は高まっている。
自身も、日々、メディアに触れる度に見聞きする「太陽光発電パネル、補助金、支援」の言葉。

弊社の協力業者にも、住宅用太陽光発電システムのメーカー代理店となるところがでてきた。
「イマニシさん、営業活動の新たな事業領域として、「新エネルギー」事業、乗り込んでいきましょうよ!」
鼻息はいつになく荒い。
私も正確には知らなかったので、「ようやく」遅ればせながら、この機会に少し勉強してみた。

そもそも、「省エネルギー」と「新エネルギー」とは意味が異なる。
「省エネルギー」=「省エネ」の目的は、最終的に使用するエネルギー量を減らすことにある。
減らしたエネルギー量から、CO2の削減量を算出し、それがいわゆる「エコ」に繋がっていく。
だが使用する限り、CO2排出量は当然ゼロにはならない。

「新エネルギー」使用の目的は、「エネルギー」を製造するときにCO2を発生させない、つまり排出量がゼロたりえるというわけである。
つまり「新エネルギー」は使えば使うほど、CO2を抑制することになる。

太陽光発電システムは、太陽電池モジュールによって発電された直流の電気をパワーコンディショナによって交流に変換し、通常の商用電力とともに使用するしくみであるという。
いま、実際に使用されている太陽電池の種類とはシリコンが主流である。
ただ業界内の争いも年々激しく、半導体を用いた有機薄膜のものも研究されてきている。

さらに太陽光発電システムの設置には、二つに大別できるようだ。
「住宅用」そして「産業用」である。
「住宅用」のメリットとは、ユーザーにとって電気代の節約と、それに伴う費用回収の楽しみ、そして私もエコに参加しているという「いい気分」の享受であると思う。
「産業用」の設置メリットは、住宅用の数百倍のCO2抑制(設置量の違いによる)、温暖化防止の環境貢献効果、そして何といっても、会社として環境に、社会に貢献しているんだという、体外的な企業イメージの向上であろう。

新聞に出ていた記事によれば、「住宅用」を購入する際にかかる、補助金を差し引いた実質的な設置費用は、地域によって差があるものの、3.5kWの太陽光発電システムで約150万円だという。

+ 純粋設置費用で2,436,000円(東京都足立区)
- 国、都、区の補助金総額945,000円(東京都足立区)
- 年間電気代節約額

いったい何年でお得になるかは、地域によって、また余剰電力買い取り価格によって、異なるだろう。

私としては、あまりノウハウを習得しないうちに「住宅用」設置を拡販した結果、一般消費者からのメンテナンスやクレーム対応に追われるよりは、慎重にヒアリングをしつつ、「産業用」を味方にして、企業を巻き込んでいく方が、展望が見えるような気がする。

だがそもそも、私自身が勉強不足である。
ユーザーが使用し、どのような不具合やストレスがあらわれてくるのかを、我々は事前に知っておかないと、本当の意味で良き提案者とはならない。
簡単に流行りに乗っては、いけない。
押し売りはしたくない。
私が求めているのは、目先の利益ではない。
いいものを創り続けること。
利益は、結果として、あとから付いてくる。


羽衣、一週間、そして庭。
ようやく落ち着きがでてきたような気がする。
しかし、実をいえば、私は虫が好きではない。
どちらかというと嫌いである。
身の肌にまとわりつく蚊やハエや蜘蛛は、折角たてた私の一日の計画を破壊していく。
集中力を阻害する。
いつになく、自然の驚異に晒されている。
理想のアグリツーリズモを創るためには、蚊やハエなどに負けるわけにはいかないのだ。
今からホームセンターに虫除け、猫避けを探しにいく。
太陽光発電システムはまだ探しにいかない。

ホンモノ、「生む苦しみ」、ラッキー

2009年07月03日 10時21分35秒 | Weblog
今朝の大阪は曇り、FMラジオからは「今日は一日中、雨でっせ」と聞こえた。
当然のことだが、大阪と、東京では、FMの周波数が異なる。
東京では80.0 が、80.2 である
80.0 に合わせてみた。
ザー。
少し悲しかった。

朝食をテラスで食べる習慣ができつつある。
やはりマンション住まいでは果たせない「つかの間の楽しみ」が一軒家にはある。
反面、大敵との対策もすすめないといけない。
週末は蚊取り線香を大量購入の予定である。


ホンモノ

写真は弊社の社是である。
今まで、弊社のポスターやパンフレット等でしか私自身、目にしてはいなかった。
先日、机の整理をしていて、ふと柱の入隅に立てかけてあった掛け軸がどうしても気になった。
片付けるのが面倒だなと気が散ったが、今それを開けないともう二度と見ることはないだろう。
そう思い、中をあけると、「ホンモノ」の登場である。
法隆寺の住職に頼み込み、弊社に当時在籍していた社員のおかげで書をいただくことが現実化したと聞いた。


「生む苦しみ」

皆さんのおかげさまで、3年の数月を経て実現している、浅草の新築プロジェクトが現在進行中である。
先日、建物の上棟を終え、いよいよ仕上げの段階に突入している。
その発注者の方より、午後を少し過ぎた頃、お電話をいただいた。
私からはじめに言葉を伝える。
「先日の定例、お疲れ様でした」
「いや、こちらこそお疲れ様でした。」
「定例のモノ決めって、いざ当事者のお立場になられると大変な作業でしょう」
「デザイナーやモノ創りに従事される方が、よくおっしゃる「生む苦しみ」を少し実感でいていると思います。」
続けてこうおっしゃった。
「いい勉強をさせていただいています。次回の建築にも大きく役立つと思います。」
大変熱心な方で、私自身も尊敬している。
例え、施工者であるわれわれがどうフォローしようが、発注者の方の思惑や心情とは正確にはわからない。
実際に当事者になってみないから、「そうですよね、気持ち、わかりますよ」などと、たやすく言ってしまうのかも知れない。


ラッキー

「私と出会えて、ラッキーですね」
こうクライアントに言い振舞った弁護士がいる。

私自身、そのクライアントの方とは数年来、プライベートも含めて親しい関係を続けさせてもらっている。
二年ほど前だったと記憶するが、ご紹介いただいたのがその女性弁護士である。
私も大変尊敬している。
いくどとなく、経営等の相談を聞いてもらっている。
「「弁護士としての私」への相談以外だったら、なんでも聞いて構いませんよ」
その都度いただく言葉が、とても鋭いものである。
いつも帰りの電車で、忘れないように、メモを必死にとる私。
当ブログでも、何度か「お言葉」を引用させていただいている。

弁護士とクライアントの方とは、とある縁からずっと関係が続いているそうだ。
現在では、所有不動産に関する諸問題への対応をお任せされている。

お二人で雑談されるなか、ふと、こうクライアントにおっしゃった。
「私と出会えて、ラッキーですね」

いっけんすれば「なにをえらそうに」といいたくなるところだろう。
だがしかし、さらにクライアントとの絆を深めたこの発言とは、弁護士の、ひそかな自信だけでなく、親身になって堂々と接せられる姿勢の裏づけといえる。
私が、まさに目標とする、輝かしい仕事人としての理想像である。

先日の本社での朝礼で私は、このことを例に、社員の皆さんが、堂々とお客さんに対して仕事をなされることの意気込みの重要性について述べさせていただいた。

ときに竣工引渡し時に、ときに契約時に、
「私と出会えて、ラッキーですね」
みなさんがお客様に、こう堂々と言える「プロフェッショナル」たることを願って。
「私と出会えて、ラッキーですね」
私がみなさんに、こう堂々と言える「近く明るい将来」を見据えて。

羽衣、二日目、「ラッキー」

2009年07月02日 08時29分54秒 | Weblog
赴任二日目、朝、南海・羽衣駅で電車を待つ。
「なんば」という大阪の中心地から、急行電車で25分の位置にある。
羽衣駅の、何でもなかった景色。
高校生だったときにはなにも感じなかった案内版や標識。
今ではそれらの景色から、何か特別な、運命的なものを感じることができる。
東京から拠点を大阪に移した。
まったく、「宿命って、、、」変な気持ちである。

懐かしい満員電車に揺られていると、ふと会社が抱える問題の一つが頭を過ぎった。
急に、いつもの憂鬱な気分に陥る。
せっかく垣間見えた久々の通天閣も、そんな感情の影に隠れてしまった。
ああ、今日も先を読まなくてはならない。

そういえば、大学の頃、麻雀でよく負けていたのは、場の流れを見極められず、結果先が読めなかったからだ、とあらためて思う。
もう、負けるわけにはいかない。
麻雀はやらなければ負けないで済むが、やらないでは済まないことが人生には結構ある。

今朝、朝食を食べながら目に映った二羽のハトは、家の庭を舞台に、まるで主人公かのように堂々とキョロキョロ飛び回る。
瞬時に反応することが最優先。
動物と人間の違いとは、「意識」できるかどうかだと友人から聞いたことがある。
首を動かす(動かしまくる!)ことで気配を探るハトを見ていて、ああ、近視眼的だ、と感じた。
その場その場の対応。
いい意味で、臨機応変。
悪い意味で、読みが甘い。
ああではいけない。

そういえば、大阪赴任初日も雨だった。
2009年7月1日。
朝礼の挨拶のなかで、ある女性弁護士がクライアントに「私と出会えてラッキーですね。」と言ったことについて、皆さんに話した。
詳しくは、明日のブログで。

さあ、今日も歩こう。
まず、私が歩くんだという気持ちが重要だと先輩から聞いた。
自分が歩かないと、周りも歩かない。
歩かないと、歩かない。
アルカナイト、アルカナイ。
現在の社況から見てわかるように、私よりももっと憂鬱なのは、私ではない。
社員の、みなさんなのだから。

遠くで、東京で、同じ方向をむいてる、期待していただいている人たちがいる。
遠くっていっちゃいけなかった。
きょうは、机廻りの整理整頓からはじめます。