県南落語組合のページ

県南落語組合の公式ホームページでございます。
開設10年、結成40年となりました。
引き続き、ご愛顧をお願いします!

出張寄席、全開です!

2024-01-28 21:56:02 | 寄席日記(活動報告)

1月27日(土)、大分市大内地区の老人クラブ研修会に出演させていただきました。

新年初高座となる出張寄席は、和楽亭の皆さんとのコラボでありました。そこで今回は和楽亭さん中心のご紹介です。

開口一番は“和楽亭おさつ”さん。「携帯電話のスイッチをお切りください」「なるべく笑うようにしましょう」などの伝達(お願い?)のあと小噺でお客様のご機嫌を伺い、しっかりと笑いを誘っていました。高座名の由来になったという元のお仕事(=銀行員)を感じさせるような柔らかい語り口で会場をとても良い雰囲気にしてくださいました。

二番手には“和楽亭茶々ちゃ”さんが登場。「狸」を披露し歯切れの良い口調と軽妙なテンポで、お客様をグイグイ引き込んでいました。お札(前に登場した“おさつ“さんではありませんので…念のため)に化けた狸が折り曲げられたりして困っている様子にお客様は大笑い。もっと聴いていたい!と感じるような粋で心地よい落語でありました。

そしてそのあとは、県南落語組合から派遣された(?)メンバー1人が「転失気」を演りました。実は事前の打ち合わせで茶々ちゃさんが予定演目を「転失気」か「狸」と言っていたので、当日「狸」を聴いたあと何となくその勢い(?)で演らせていただきました。新春らしい演目も考えて用意していたのですが、お客様が楽しんでいただけた様子でしたので、まぁ良かったのかなと…。

ありがたい機会をいただき、コラボで発揮される笑いのエネルギーと楽しさを感じることができました。

おさつさん、茶々ちゃさん、またどうぞよろしくお願いします!

※写真:(上(右))「開口一番」和楽亭おさつさん。(中)(下)「狸」和楽亭茶々ちゃさん。


新年、始動いたしました!

2024-01-14 22:17:17 | ご案内(活動予定)

去る今月13日、私ども県南落語組合の総会が本部所在の佐伯市で開催され、いよいよ活動が本格的に始動しました。

今年、何と当落語組合は結成40周年を迎えます。

そこで、総会ではこの記念の年をどんな企画、イベントで彩るかをテーマに熱い議論を行いました。

ほぼ(?)正式に決まったことは次のとおりです。

今年、佐伯市と大分市で主催寄席を「県南落組合結成40周年事業」としてシリーズで総力をあげて開催します!

①5月25日(土)大分市ホルトホール:「おおいたアマチュア落語競演会」

②10月14日(月・祝)佐伯市桜ホール:「県南寄席」

③11月 :「とよのくに寄席」 ※期日、場所(大分市)は未定

その他、プロの落語家の師匠をお招きしての寄席の開催も検討するほか、ご依頼を受けて伺う出張寄席にも引き続き力を入れていきます。

何となく、公約、宣言みたいになっておりますが、とにかくメンバー一同、感謝と気合を込めて、この記念となる1年もしんけん頑張ります。

それにしても、40周年はやはり伊達ではありません。メンバーには確実に白いモノが増えました。実感…。

※写真:総会の風景。案外真面目であったりします。


聖なる夜に☆彡

2023-12-24 21:12:41 | メンバーのつぶやき

皆さま 素敵なクリスマスイブをお過ごしのここと存じます。

今、テレビでは「Mー1グランプリ2023」が開催されています。繰り広げられる激戦を見ながら(聴きながら)投稿を進めています。いろいろなイブの過ごし方があると思いますが、漫才とクリスマスイブ、ちょっと不思議な組合わせかもしれません。

「宗論」という落語があります。仏教徒の父親(大旦那)がクリスチャンの息子(若旦那)の言うことや考えることに驚いて、しまいにはバトルになる噺です。この息子が讃美歌の「いつくしみ深き」を歌い上げる場面がとても可笑しくて、聖なる夜にその場面を思い出しながらPCの入力をして、漫才で笑いながらクリスマスイブを過ごしています。宗論の父親が今の時代に現れてクリスマスを楽しんでいるこんな様子を見たらときっと腰を抜かしてしまうのでしょう。

世の中的には、今年もいろいろなことがあって激動の1年ではありましたが、私どもにとりましてはありがたい1年でありました。新型コロナに一区切りついたこともあり、いろいろな地域からお声をかけていただき出張寄席でお邪魔して、おかげ様で活発に落語の活動を行うことができました。主催の「とよのくに寄席」も初の夏席、秋席の年間2回開催にチャレンジし、多くのお客様にご来場いただきました。私ども県南落語組合は今年で40歳を迎えました。来年もアクティブに頑張る所存であります!

皆さま どうぞ 素晴らしい新年をお迎えください。


やはりこの季節は…。

2023-12-17 22:02:14 | メンバーのつぶやき

先週の記事では、“定席”「じざい寄席」のことを紹介させていただきました。約5年もの長い間でしたので、ご来場くださるお客さまに楽しんでいただけるように少し企画を取り入れる工夫もしました。いろいろやりましたが何と大胆なことに三題噺にも取り組みました。開演時にお客様にお題をいただいて1~2人語り終わったあとにチャレンジャーが登場して披露するというほんまもんの即興でした。素人には正直「ひじょうに厳しい~!」挑戦で、高座に上がる直前までヒア汗だくだくで、中には青白い顔をして苦しそうに思案しているメンバーもいました。試練そのもの、しかし今思えば貴重な経験のひとつでありました。

さて、三題噺の本家本元といえば三遊亭円朝、中でも名作と言われているのが「芝浜」です。今年も12月中旬になりようやく(?)冬らしく冷え込んできて、「芝浜」を聴くのに良い季節になってきました。といいますか、やはりこの時期、聴きたいですよね「芝浜」。

皆様ご存じのとおり磨き抜かれて完成された噺ですが、いろいろな落語家の方々がそれぞれ工夫を凝らして演出などを変えているようで、そこがまた興味深いところです。以前私どもが柳家権太楼師匠をお招きした際に、師匠から芝浜について「夢でなかったことを聞かされたときに亭主が怒って奥さんを叩く演出とそうはしない演出がある」とお聞きしました。サゲ前の見せ場(聴かせ場?)ですので、ここのやり様で噺の印象や味わいが随分変わるのだと思います。

年の瀬に聴きたい冬の噺はほかにもいろいろありますし、お好みは様々だと思いますが、しんみりじゅわーと伝わってくる「芝浜」はやはり絶品だと感じるのであります。

※写真:こちらは、やはりとても有名な桂浜(高知県)です。


慌ただしくも寂しい師走。

2023-12-10 22:07:37 | メンバーのつぶやき

毎年この時期になると年賀状の準備に力が入ってきますが、知人や友人から年末の“ご挨拶状”が届くのもこの季節です。私ども県南落語組合大分支部の記念すべき初の定席(じょうせき)であった「じざい寄席」を主催いただいた自在館(大分市)の館長からご挨拶の葉書を頂戴し、奥様が今年お亡くなりになったことを知りました。

じざい寄席は平成17(2005)年12月17日にスタートし約5年間開催していただきました。手作りグッズギャラリー(レンタルショーケース)と喫茶を運営する自在館の2階の和室を使ってのアットホームな寄席で、私どもも大好きな落語を通じで皆様との交流を大変楽しませていただきました。毎月1回の開催で(のちに2~3ヵ月に1回となりました)、館長のみならず、奥様にも運営や集客面でご配慮いただきご心配もおかけいたしました。客席では奥様が毎回誰よりも大きな声で笑ってくださり、とても嬉しく心強く感じた次第です。奥様の笑顔と笑い声が今も思い出されます。

本当にお世話になりました。大変ありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

※写真:(上)盛り上がる「じざい寄席」の様子。(下)館長奥様手作りの幟がほのぼのとした良い味わいでした。