引き続き、富士山と矢倉岳の頂上を結ぶ線上の画像を上げていく。
●小田原市下大井界隈からの富士山・矢倉岳 2009年1月16日撮影
酒匂川左岸(東側)にて、富士山と矢倉岳の重なりを見ていくと、どこかでNECの建物が視界に入ってくる。この建物もまた、延長線上に位置するのだ。
国道255号線「下大井」交差点にある歩道橋上から撮影した。「海鮮問屋ふじ丸」「やきにくの快」のある交差点である。
未舗装の畑脇の道から撮影。
「酒匂堰」という農業用水の近くにて。
「下大井中央」交差点近く。
●【参考資料】平塚市万田の湘南平展望台からの富士山・矢倉岳 2009年1月16日撮影
富士山・矢倉岳の延長線上からズレるが、大磯丘陵に邪魔されて展望適地が少ない大磯町に隣接する湘南平からの状態である。
高麗山公園(湘南平) | 平塚市 (city.hiratsuka.kanagawa.jp)
●【参考資料】富士山から見る矢倉岳 2023年7月7日撮影
これは富士山と矢倉岳の重なりを見ていく場所ではないので、本編内容ではない。だが、こうして矢倉岳越しに富士山を眺めてくると、では富士山から矢倉岳を見たらどのような感じになるのだろうか?という好奇心を満たすだけのことである。
「御殿場口新五合目」から見る矢倉岳。あいにく霞んだ風景だったが、なんとか矢倉岳の姿を確認することが出来た。
「富士山頂と矢倉岳山頂を結んだ線」という、本テーマからすると、やや南側にズレた位置となる「御殿場口新五合目(標高約1430m)」だ。では、その線上に位置する富士山での適当な撮影場所へ立とうとすると容易ならぬ場所となる。自衛隊の東富士演習場となり、立ち入り禁止である。「須走口(標高約1960m)」では北側にズレてしまうのだ。
もっとも楽に、しかも自家用車で行ける点で「御殿場口新五合目」からの撮影とした。矢倉岳は、反対側から見ても独特の形をしていてすぐに見分けられるだろう。
蛇足だが、撮影した位置から振り返ると、以下のように夏山シーズンの準備が進んでいた。
ここからほんの少し上がれば「御殿場口」の鳥居がある。
以上で「富士山~矢倉岳ミステリー(仮題)」を終える(今後、若干の修正はあるかもしれない)。
私の作品制作では、「視差(パララックス)」を一つの軸として試行している。その一環として、子供時代から親しんできた矢倉岳を中心として2009年に撮影を行ったものを紹介した。これらを壁面展示、或いは写真集にまとめる考えは、今のところない。その為にはもう少し撮影を追い込んでみたくなるのが普通の心情だろう。だが、完成度を磨くことにさして意味もないのでは、と考える面もある。そうしたことから、やや大雑把ながらもブログ上での発表となった。
撮影地点の細かい情報は掲示しなかったが、要するに地図上に一本の線を引き、二つの山の重なり具合を見ながら移動して行けば良いだけの話である。この地域を訪れる機会があれば、この二つの山の重なりに目をとめられて、風景を楽しんでいただければと思う。
それにしても、富士山と矢倉岳が重なる場は、十分にパワースポットと言える場なのではないだろうか。私的には、そうしたことを信ずる者ではないのだが。
次回は、「視差(パララックス)」を試行した未発表作について、アップしていくことを考えている。ただ、モノクロ・ネガフィルムからのスキャニングを伴うため、暫くお待ちください。