本屋大賞を受賞した作品!ご存知の方も多いはず・・・。
いま、書店の比較的目立つコーナーに平積みで置かれている。
東川篤哉さん、けっこう量産してる。
『謎解きはディナーのあとで』
小説雑誌に掲載された短編4本と、書き下ろしが2本入っている。
本格ミステリー好きな方には、ちょっと物足りないかもしれない。
でも、笑いたいときにはこれはオススメです。
主人公の令嬢の刑事(同僚には素性を隠している)とその上司である、これまた大企業の御曹司刑事(こちらはオープン)の会話部分がおもしろい。
それ以上に令嬢の運転手兼執事と、令嬢の掛け合いが腹を抱えるほどおもしろい。
令嬢にお仕えする30代の執事が、媚びへつらうわけでなく、やんわりと皮肉を交えながら令嬢刑事のおバカさ・マヌケさを指摘しつつ、殺人事件の謎解きを話を聞いただけで解決してしまう・・・。
書いてしまうとこんな感じだが、会話のやり取りとか心のなかでささやく言葉がミョ~にポップで読み手の心をくすぐるというか。
「こんな執事、ありえん・・・」って思う・・・けど、いたら憎めない執事だと思う。
ぜひ一読を!
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