福島第一原子力発電所が、地震・津波の影響で深刻なダメージを受けて6日目。
今日、3号機から白煙(蒸気)がたちのぼる様子をNHKがとらえた。
3号機は一昨日、建屋内にこもった水素が爆発した。
燃料棒をおさめた格納器が破損したのでは?と危惧されていた。
その3号機から蒸気のようなものがモクモクと立ちのぼる様をみれば、格納器が壊れたのは事実なのかもしれない・・・。
各地で計測される放射能レベルも通常値を大きく上回る数値をはじきだしている。
影響がどの程度でるのか心配だ。
次に危惧されるのは、4号機のトラブルだ。
定期点検中で稼働していなったはずの4号機でトラブルが続いている。
先日は4号機の建屋内で火災がおきた。
すぐに消化されたが、今朝になって再び建屋内で火災が発生している。
さらに4号機の建屋には、3号機の水素爆発のせいで8メートル四方の穴が2つあいているという。
使用済み燃料棒がプールで冷却されているが、冷却装置のトラブルかなにかで冷却できなくなっている。
いままで、すべての原子炉で冷却ができない事態に直面している。なんとかならないものか・・・。
冷却できなければ当然、燃料棒が出す余熱でプールの水が蒸発する。
そして燃料棒が水面上に露出してしまう。
その状態が長いこと続けば、燃料棒が破損し水と反応して水素が発生する。
また、燃料棒自体が溶け出し、放射線を大気中に放出することが予想される。
冷却さえうまくいけば、放射能を含んだ蒸気の拡散という現在の状況を回避できるはずなのだが・・・。
自衛隊がヘリで空中から大量の海水を散布するという案もあるようだが、これは実現可能なのだろうか。
格納器のすぐ上までいって散布するのだろうが、散布した水が大量の水蒸気となってたちのぼってきたとき、ヘリを安定して操縦することができるのだろうか。
かなり危険な行為な気もするが・・・。
これよりほかに手段がもうないのなら、早いうちに手を打ってほしい。
でなければ、危機的状況はさらに進むだろうから。