こんにちは。
リーゼント・学ラン歴19年(2020年現在)リーゼント矢板(やいた)です。
リーゼント・学ラン歴19年(2020年現在)リーゼント矢板(やいた)です。
泊まれる美術館【100人のアートハウス】というプロジェクト。
大阪にある一戸建ての貸別荘タイプの宿泊施設で、その宿泊施設を100人のアーティストの作品で彩るという企画への出展作品の制作過程です。
バックアップの前準備で離型剤PVAを塗りました。
今回樹脂でバックアップを作っていきます。
バックアップとは、シリコンの型だけでは薄くペラペラで形が保てない為、シリコン型の外側を硬い素材で覆うことで、シリコンを原型のままの形に保つための物です。
シリコンは基本的にシリコン以外にはくっつかないのですが、念の為バックアップが食いつかない様に、シリコン部分にシリコン用離型剤を塗ります。
シリコン離型剤を二度ほど塗って、乾いたら、パテでも使ったエポキシ樹脂を全体にかけていきます。
硬化をまたず、すぐに適当な大きさにカットしたガラス繊維を敷き詰めます。
このガラス製の繊維を樹脂に混ぜることで樹脂の強度が増します。
この方法は繊維強化プラスチック、FRP( Fiber Reinforced Plastics)と呼ばれています。
少量の樹脂で軽くて丈夫に成形できるため、船のボディや、公園の遊具、ユニットバス、カーネルサンダースおじさんの人形などもFRPで作られています。
ここでガラス繊維の取り扱うにあたり注意が必要です。
ガラス繊維はガラスで出来ており、透明で・軽く・鋭くなっています。
カットすると繊維の細かいカスが出ます。とても小さく、透明で、さらに鋭いです。素肌に触れるとチクチクするので長袖着用がオススメ。棘のように刺さってしまうと、木のトゲと違い、小さく、透明であるが故にとても取りづらいです。さらに空気中に舞った繊維を吸い込んでしまわぬよう、マスク・ゴーグルが必須です。
ガラス繊維を全体に敷き詰めたら、さらに樹脂を繊維に染み込ませる様に塗っていきます。
この時樹脂を塗り込む時、私はキッチン用のシリコン製の刷毛を使っています。
普通の毛の刷毛を使うと、樹脂が染み込み、刷毛の洗浄が大変です。
シリコン製の刷毛なら樹脂が硬化してからも簡単に樹脂部分を取り除けてオススメです。
刷毛で空気を抜くようにトントンと押し付け、繊維に染み込ませます。
繊維に樹脂を染み込ませたら、また硬化しないうちにガラス繊維を敷き、樹脂を塗り込むを合計2〜3回ぐらい繰り返します。
最後はガーゼを張り付けました。樹脂を含み硬化したガラス繊維のトゲはとても鋭いです。この世で最も鋭いと思ってます。反抗期の中学生よりも鋭く厄介です。最後にガーゼでコーティングすることで、表面にガラスのトゲが出てくるのを防いでいます。
このまま1日ほっといて硬化を待ちます。
硬化したら型取りの完成です!
次回は型から原型を取り出して、複製の制作に入ります。
今回FRPには透明度の高いエポキシ樹脂を使用致しました。
しかし、FRPにはエポキシより、ポリエステル樹脂を使いことが一般的なようです。それはポリエステルの方が安価だからです。そもそもバックアップに使用する樹脂なので透明である必要はありません。
最後にエポキシとポリエステルの違いを簡単に紹介します!
エポキシ樹脂
- 価格が高い
- ポリエステルに比べ臭いは少ない
- 硬化に1日はかかる
- 硬化後は硬いが、しなやかさもある為、力を加えると曲がる
- 中に封入しての用途も多く、透明度が高い
ポリエステル樹脂
- 安価で手に入る
- 換気をしても強烈な臭いがあるため、防毒マスク必須。専用の環境が必要。
- エポキシより硬化は早い
- 硬化後は硬いため、力を加えると割れる
- 高透明タイプもあるがエポキシには敵わない
つづく。。。
【告知】
リーゼント矢板・初のクラウドファンディング!!
見事達成致しました!ありがとうございました!
今後、制作進行状況も更新いたします。
今後、制作進行状況も更新いたします。
このプロジェクトはコロナの影響で危機的状況の宿泊施設を、アートとクラウドファンディングの力で救い、逆に盛り上げていこう!という企画。
クラウドファンディングに協力して頂くと、参加アーティストの作品のTシャツがお礼としてもらえたりします。4月頃にクラウドファンディング開始の予定とのことで、詳しくは下記のリンクをご覧になってください。
進展状況、参加アーティストはInstagramから発信していくようです。
Instagram @wayout_202
次回も⚡️夜露死苦⚡️
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