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道北を旅してきた その7 3日目 高山植物園と桃岩展望台コース

2015-08-25 22:41:18 | 旅行・鉄道
 
 
2015年8月7日、道北旅行も3日目になりました。
この日は高山植物園でレブンアツモリソウを見てから香深港まで移動した後、桃岩展望台コースを歩きます。
そして夕方のフェリーでもう一つの離島、利尻島へと渡り、ペシ岬で夕焼けを見るという行程です。


朝。
民宿 海憧さんの看板犬ハナが見送ってくれました。



まあ、向こうから寄ってくるような人懐っこさはないんですけどね。
触られても動じないくらいに人に慣れてはいますが、
自分から媚びたりしないタイプ。



船泊集落から高山植物園へは、徒歩で40分ほどかかります。
当初は歩いていく予定でしたが、宿のご主人が「手が空いてるから車で送るよ」と言ってくださいました。
しかも後で香深へ送るお客さんがいるから、高山植物園見学後に拾って送ってもくれると。
ここはお言葉に甘えることにしました。





礼文島 高山植物園

車で数分で高山植物園に到着。
ここ、船泊から上泊に向かう峠にあって40mほど登らないとならないので、
車で送ってもらえて本当に助かりました。



まわりに民家などなく、
結構殺風景なところにあります。
中には礼文島で見られる草花がたくさん。



レブンソウ。



これはキタノコギリソウ。
葉っぱがノコギリの刃みたい。



とまあひと通り園内を回って色々見たのですが、肝心のレブンアツモリソウが見つかりません。
本来5月~6月に咲く花を、ここ高山植物園では開花時期を遅らせることで
8月中旬まで見られるようにしているはずなのですが……

不思議に思って職員さんに聞いてみたところ、

「いやぁ、ここ2、3日はうまく咲いてくれなくて、お見せできないんですよ」

とのこと。
数株ずつ開花時期をずらし、毎日どれかは咲いているように調整していたものの、
ここ数日はどうもうまくいかず咲かなかったんだそうです。
残念 _| ̄|○

「代わりといってはなんだけど、咲き終わった株を植えてあるところがあるから、
そこを特別に見せてあげるよ」

と言われたので、せっかくだからと見てきました。



うーん、これはわびしい……
次に来た時には絶対見よう。
そう心に誓い、宿の送迎車に乗り込み香深港へ向かいました。






桃岩展望台コース

香深港で送迎車を降り、フェリーターミナルのコインロッカーに大きな荷物を預けたら、
今度は桃岩展望台コースへと向かいます。
桃岩登山口まで向かうバスもありますが、3時間に1本程度しかないので諦めて徒歩で向かいます。
舗装路をしばらく歩いたら、桃岩展望台へ向かう山道に入ります。



標高差100mくらいの谷筋を一気に登るので、かなり大変。
ここでコースタイムの倍の速さで登り切ってしまったせいで、
後半にバテテしまいました。登りで飛ばしてはいけない。



登りはじめから25分ほどで、桃岩トンネルの入り口付近。
ようやく向こうに海が見えてきました。
ここまで来れば桃岩展望台までもう少し。



桃岩展望台に立つと、目の前には桃岩がどーーーん!


この桃岩は溶岩ドームの一種ですが、1300万年前に地中(海底)でできたものが、
その後の隆起により地上に現れ周りの柔らかい地層が浸食され、最終的に残ったもの
なんだそう。


展望台から先は、丘陵の尾根を歩いていきます。

ただ、この箇所は2014年7月の大雨被害により被災しており、2015年4月に仮設歩道が設置された部分。
それゆえ利用時間や季節、人数などにルールが設けられているのです。
詳しくいことは礼文町HPの礼文島自然歩道の利用についてにあるので、
ここを訪れる際には一度確認しておきましょう。



私の行った2015年8月6日の時点では、
桃岩展望台付近の散策路に一部通行止めがありました。



礼文島をつくる地盤は1億年ほど前の古いもので、
それゆえかなり脆くなっているんだとか。
2003年、2006年にも元地の方で崖崩れが起きています。

「今歩いている道も、数年後にはなくなっているかもしれません」

とは近くに居たツアーガイドの談。



遮るものがなく、とても気持ちのいい丘陵の尾根歩き。
しかし昨日の岬めぐりコースよりも天気が良く、
気温が24℃まで上昇してしまったため、暑さで少しヘバりました。



海に小さく浮かんでいる猫岩。




この桃岩展望台コースも、道端に様々な草花が咲いています。



ミソガワソウ。
ツリガネニンジンと同じ紫色の花ですが、
花の下側に斑点があるのですぐに見分けがつきます。



エゾゴマナ。
白い小さな花が群れて咲く様が可愛いです。



このコースの特徴は、利尻富士がよく見えること。
よく晴れていて、山頂までちゃんと見えてます。



元地の灯台。



8月上旬でも、もうすでに空は秋の雲。
礼文島の夏は短い。



元地灯台を過ぎたら、あとは知床集落まで長く下ります。
暑さと前半に飛ばしたツケとで、この辺りで完全にばてていました。



知床にバス停はあるものの、例の通り本数が少ないので、
このまま香深港まで歩いて戻ります。
途中にある北のカナリアパークにも寄ってみましょう。
これは2012年に公開された日本映画「北のカナリアたち」の撮影で使われたセットが、撮影終了後に一般公開されているもの。



映画に疎い私はそんな映画があったことすら知りませんでしたが、
このロケーションは素晴らしいですねぇ。



そうして香深港まで戻ってきました。


香深フェリーターミナル~桃岩散策路~知床~香深と10.8km歩いた3日目でした。
昨日と合わせると27kmですか、相当歩きましたね……
コースタイムはこんな感じ。



明らかに後半はペースダウンしてますね。
元地灯台から知床までは、コースタイムだと30分くらいのところを
45分と1.5倍かかっちゃってます。

逆に香深港から桃岩展望台まではコースタイムが80分のところを
45分で登っちゃってるので、そりゃ後半バテますよね(´~`;)





香深港に着いたら夕方のフェリーで利尻島へと渡ります。

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