
岬めぐりコース後編、鉄府からスタートです。
鉄府のトイレで小休止をしたら、最後の関門稲穂ノ崎を越えます。
鉄府~澄海岬

前方の丘を越えていきます。
一見すると行き止まりのようでちょっと戸惑いますが、
慌てず看板を探しましょう。


登り切ったら断崖絶壁。
しかし良い陽気ですねぇ。
振り返るとゴロタ岬、ゴロタ山、ゴロタノ浜、
そして鉄府の港が見えます。

ここまでくればもう少し。
澄海岬
西上泊に降りてから少し登り返すと、ついに澄海岬に到着です。
スコトン岬を出てから3時間15分かかりました。

これこれ、これですよ!
求めていたのはこの景色!
よく晴れたおかげで、海の色がとても良いブルーになっていました。
積丹半島の海の色をよく「積丹ブルー」と言いますが、
こちらの「澄海ブルー」も負けてないと思います。
実のところ、この澄海岬は舗装路がちゃんとあって、
礼文島の絶景ポイントの中では車で気軽に行ける場所だったりします。
けれどスコトン岬から自分の足でここまで歩いてきて、
ようやく見られたこの景色こそが、本当の澄海岬なのではないかと思います。

向かい側も良い景色なんですよ。
なんだか日本じゃないみたい。
さて、ここ澄海岬には売店があります。
岬めぐりコース唯一の補給ポイントなので、なにかいただくことにします。

これはタコのみそ焼き。
タコの身は柔らかくて美味しくて、
それに味噌の味がしょっぱすぎず甘すぎず絶妙でした。

こちらはウニの澄まし汁。
利尻昆布とウニだけの澄まし汁ですが、
素材の味だけで勝負できているのはさすが。

北海道限定のいろはすかっぷ、
もとい、いろはすハスカップ。
北海道に行く度に飲んでます。
澄海岬~浜中~船泊
澄海岬をあとにしたら、宿のある船泊まで戻るだけ。ここから先はすべてアスファルトの舗装路になります。


振りむけば西上泊の海が見送ってくれます。
簡単に来られるところではないですが、
ぜひまた歩きに来たいです。
しかし浜中までの道のりは単調です。
見所無し、補給ポイントもなし。
いっそ澄海岬からバスで戻れたらいいのに、と心底思ってしまいました。

アップダウンはキツくないし景色も悪くないのだけど、
いかんせん道のりが単調なんですよね。
しかたがないので黙々と歩き続けていたら、澄海岬から40分で浜中にたどり着きました。
コースタイムが80分なので、随分と飛ばしてしまったようです。

浜中の交差点。ここが岬めぐりコースのゴールです。
スコトン岬からここまでは4時間45分かかりました。
以前は「4時間コース」と言われていたこのコース、利用者から
「4時間じゃ無理だ!」
との声が多くあがり名称が変わったとのことですが、実際に歩いてみると確かに厳しそう。
澄海岬で1時間ほど休憩をしたので、そこを切り詰めれば4時間に間に合うかな。
でも、あの絶景をゆっくり楽しまないのはもったいないと思いますし、
コースタイムは気にせずこの大自然を楽しむことを第一に歩くのがよいでしょう。
さて、ここ浜中にはバス停があります。
でも宿のある船泊までは1時間もかからないので、このまま歩いてしまいます。
浜中から10分少々で久種湖に到着。
道路から展望台へと続く道があるので、これを登ります。

ここまで5時間歩いてきて、
最後に40mのこの直登。
なかなかしんどい。

久種湖展望台からの利尻富士。

この久種湖は日本最北の湖。
稚内空港の近くにある声問大沼よりも北にあります。

久種湖と船泊湾とは200~400mしか離れていません。
おそらく昔は湾の一部だったのでしょうね。
そんなこんなで宿まで無事に到着。
スコトン岬から船泊にある民宿海憧まで、16kmを5時間40分歩きました。
コースタイムの記録は以下の通り。

(クリックで拡大)
全体的にはコースタイムを上回って歩いてます。
書籍にあるコースタイムは普通の山に比べても、
ある程度余裕をもって歩いてもいいように書かれてますね。
しばらく休憩して、夕焼けをパシャリ。

そして夕食。

この後、布団の上でゴロンと横になっていたら、
いつの間にか真夜中になっていました。
さすがに疲れてたんでしょうね。
そんな2日目でした。

3日目は礼文島の南側、桃岩散策路を歩きます。