
さ、おなかも一杯になったことだし、お伊勢参りをしましょう。
お伊勢参り
「伊勢神宮」とひとくくりに言いますが、実際には「豊受大神宮(通称 外宮)」と「皇大神宮(通称 内宮)」にわかれています。両宮をお参りする際には、外宮から内宮の順に回るのが慣わしだとか

外宮と内宮は4kmほど離れています。

こちら、遷宮が行われたばかりの外宮正宮。
ぴかぴかの白木です。

こちらは旧正宮。前回の遷宮で建てられたものです。
20年の年季が入っているので、こちらのほうがご利益ありそうな……
2014年3月までは、新旧両方を見ることができます。
その後は解体され、木材として全国の神社に配られるんだとか。
外宮をお参りし終えたら、次は内宮です。
外宮から内宮へは徒歩では1時間以上かかるので、バスに乗るのがベター。
およそ20分ほど、料金は410円です。

内宮の入り口、宇治橋とそのたもとにある鳥居です。
こちらの宇治橋も遷宮の度に20年ごとに架け替えられます。
内と外にある鳥居は、それぞれ内宮と外宮の旧正殿の
棟持柱(むなもちばしら)が用いられているそうです。

そしてこちらが内宮正宮。
祭神は天照大御神。
おはらい町とおかげ横丁
途中のバスで座れたとはいえ、外宮・内宮を2時間ほど歩き回れば疲れます。内宮を出て、鳥居前町である「おはらい町」でなにか食べることにしましょう。

暮れの忙しい時期ですが、おはらい町は人でごった返してました。
赤福の社長が先頭に立って街並みを整備した結果、70年代には20万人ほどに
落ち込んでいた観光客が、今では300万人にまでなったそう。

冬季限定の赤福ぜんざい。
寒空の下を歩いて冷えた身体が温まる味です。
赤福餅同様にかなり甘いので、苦手な人はご注意を。


そしてやっぱり買った「赤福餅」。
数年前には製造日偽装などの問題でゴタゴタしてましたが、
このあたりに来て買わないわけには、ね。
また、おはらい町の中央には江戸末期~明治初期の街並みを再現した「おかげ横丁」もあります。
これは前回1993年の式年遷宮に合わせて作られたもの。

事前に情報誌でその存在は知っていたものの
「どうせよくある観光客向けの土産物屋通りでしょ」
と思って軽視していたんですが、現地に行ったら想像以上に良い雰囲気でびっくり。
観光地特有の「いやらしさ」があまり感じられないのです。
どうしてかなと考えたところ、商売っ気があまり無いからではないでしょうか。
そもそも伊勢神宮という江戸時代から有名な観光地であり、
また神様の前ということで、商売っ気を出さない・出せないからかもしれません。
今回は長居出来なかったので、次に行ったときはしっかり楽しみたいもの。
おかげ横丁、おすすめです。
ただし注意すべきは、おはらい町のお店の閉店時間の早さです。
16時を過ぎるとぽつぽつと店じまいするお店が増え始め、17時にはほとんどのお店が店を閉めてしまいます。
おはらい町で買い物をするなら、お早めに。
そしてこの日は鳥羽駅まで行き、参宮線を全線完乗して終了です。

2日目は大移動日です。
鳥羽から新宮へと進み、熊野三山のひとつ熊野速玉大社をお参りします。