熊野速玉大社を出て、次はどこへ行こうかとガイドブックを眺めていたら、
近くに「浮島の森」という天然記念物があるとのこと。
さっそく行ってみました。
浮島の森

5000平方メートルという日本最大の浮島の上に、様々な植物が生息してます。
南方や北方の植物も生えているのが珍しく、昭和2年には国の天然記念物に指定されました。

左が浮島の森。
単なる島に見えますが、森の下は池の水があるのです。

入場料100円で、森の中に入ることができます。
橋の先はもう、浮島の上。
歩いてみても浮いている感覚は無く、
正直言ってごくありふれた雑木林にしか見えません。
でも浮島の上。
なんだか不思議。

昔はもっと池が大きくて、浮島は大風が吹くたびに流れ動いたそうです。
しかし高度経済成長期の宅地造成により、池は小さくなり、その結果水質が悪化して島の植生も衰弱していきました。
そこで1990年代からは調査・対策をし、現在では回復傾向にあるんだとか。
日本最大の浮島が新宮にあるとは知りませんでした。
次に行く機会などなかなか無いでしょうが、もしも再び訪れたときにもちゃんと残っていて欲しいものです。

3時間弱、5.7kmの散策でした。
新宮→紀伊勝浦
浮島の森を出たら、列車の時刻が10分ほどに迫っていました。慌てて新宮駅へと戻ります。
この日は新宮には泊まらず、次の日の移動を見据えて少し先の紀伊勝浦に宿泊です。

短い区間ですが、鈍行列車の無い時間帯だったため特急での移動です。
JRの思惑にハマるのはシャクですが、しかたがない。


新宮駅の運賃表がなかなかステキでした。
オトコ気あふれる一本道。
1620円の範囲には、紀勢本線以外の鉄道はございません。
(クリックで拡大)

夕闇せまる新宮の砂浜。
新宮から紀伊勝浦までは特急で17分。
あっという間です。

紀伊勝浦駅の構内は、朱塗りになっています。

というわけで紀伊勝浦駅に到着です。
鳥羽からここまで来てしまいました。

地図で見ると、移動距離がおかしい(笑)
2日目はここまで。
次の日は熊野那智大社と潮岬観光です。