さてさて3日目です。
この日は熊野那智大社にお参りしたあと、本州最南端は潮岬へと移動します。

紀伊勝浦からバスで熊野那智大社へ
まずは紀伊勝浦駅からバスに乗り、熊野那智大社へ行きましょう。
熊野交通バスの那智山線を利用します。

紀伊勝浦と那智山との間の往復には、那智山往復割引乗車券を利用しました。
これは紀伊勝浦と那智山の往復に使えるほか、大門坂駐車場前~那智山間のフリー区間を
1日何度でも乗り降りできる割引きっぷです。
●熊野交通ブログ●:那智山往復割引きっぷ http://kumakou.ikora.tv/e640031.html

ただこれ、大門坂で降りて熊野古道を体験するルートをとった場合は、10円しか得になりません。

乗り降り自由とはいいますが、バスの本数は多くないので、
そんなに乗り降りできないと思います。
バスの料金を先払いできて楽だ、程度に見ておいた方がいいですね。
大門坂
那智大社の手前、大門坂駐車場前のバス停でバスを降りました。
この近くから那智大社への全長600m高低差100mの道は大門坂と言われていて、
熊野古道の中辺路のなかでも当時の面影を色濃く残している場所として有名です。
路線バスで那智大社のすぐ近くまで行くこともできますが、
ここはせっかくなのでバスを途中で降り、歩いてみることにしました。

大門坂の入り口は大門坂バス停のすぐ近く。
でもひとつ手前の「大門坂駐車場」バス停で降りたほうが、
トイレなど準備ができて便利です。
舗装された生活道路を少し歩くと、道の左右にまるで門のように立つ夫婦杉に出会います。
ここから先は、熊野古道の石段道が続きます。


ところどころ苔むした石畳の道を、ひたすら登ります。
さすが有名な大門坂、いにしえの道の雰囲気満点でした。
関東近辺の低山の道でも石畳を見ることはありますが、ここまで連続して整備されているところはなかなかありません。
それから周囲の杉林を見ると、樹齢数百年はあろう大樹がそこかしこに見られ、
由緒ある道であることがすぐにわかります。
熊野古道ウォーキングが流行るのも納得です。
大門坂の夫婦杉から45分ほど歩くと、熊野那智大社に到着です。

熊野那智大社の祭神は飛瀧権現、
もともとは那智の滝そのものを神として祀ったものだとか。

よくある構図。
そして那智の滝。
落差133m、一段の滝としては日本一の落差を誇ります。

冬場だからか推量はあまり多くありませんでした。
それでも滝つぼの近くまで寄れるので、迫力はあります。
熊野那智大社周辺の散策ルートは下図の通り。

大門坂駐車場から那智大社までが徒歩45分、
那智大社から飛瀧神社が徒歩20分ほど。
2時間半あればひと通り見て回れます。