この夏は鳳凰三山遠征、山岳部常念山脈縦走に続いて、地学部の神戸夏合宿なんてのもこなし、日本各地を飛び回っておりました。
しかしこれらはおおむね仕事関係の旅であり、自分のための旅行ではなかったので、8月末に自分の旅を計画したのです。
JRの未乗区間の乗りつぶしを目論んで、考えついた行程がこちら。
1日目:成田から新千歳へ飛び、千歳線、室蘭本線経由で函館本線大沼公園まで
2日目:午前中に大沼公園散策、午後は函館へ移動し函館観光
3日目:函館からフェリーで大間へ渡り、恐山をお参りして大湊に宿泊
4日目:大湊から大湊線を乗りつぶして青森、青森からリゾートしらかみで能代まで
5日目:能代から羽越本線を経由して酒田まで移動し、庄内空港から成田へ帰る

これで道南の函館本線・室蘭本線と、盲腸線である大湊線、さらに未乗区間である羽越本線の酒田以北を乗りつぶそうという魂胆です。
新千歳空港へは成田からJetstarで渡りました。

第3ターミナルを使うのも、いい加減慣れてきました。
当日欠航になったり、7時間遅延したりとJetstarではハプニングを食らってますが、
今回は定刻通りに新千歳空港に到着したので、移動開始です。

まずは千歳線で南千歳駅へと移動します。

新千歳空港駅から3分で南千歳駅。

ここで17分の乗り換え待ちです。
待ち時間の間にお昼ご飯を調達します。

南千歳駅のホームには、駅弁売場があります。
この佇まい、今となっては貴重ですね。

JR北海道721系。
なんと普通列車なのにデッキがありました。
なるほど、寒冷対策で仕切れるようになってるのか。

南千歳から20分で苫小牧に到着。
ここでまた36分の列車待ちです。
3分乗って17分待ち、20分乗って36分待つ。
なんだかちっとも進めません。
待ち時間の間に駅前を見てみたものの


うーん、寂れているなあ。
結局苫小牧では特に何もせず、スーパー北斗10号で函館方面へと進みます。

座席を確保したら、お昼ご飯を食べましょう。
南千歳駅で購入した、まるい弁当のほっきめしです。

柔らかく炊き上げたほっき貝は、噛むほどに旨みが出てきます。

しかもご飯はその煮汁で炊いてるから、そりゃうまいに決まってますね。
見た目は地味でオールドスタイルですが、
こういう駅弁がおいしいんですよねぇ。
苫小牧から1時間半で長万部に到着。

旅費節約のために、ここで特急を降りて鈍行に乗り替えます。

乗り換え時間20分の間に駅の外に出てみたものの、めぼしいものは見当たらず。
「おしゃまんべ」という耳に残る名前は昔から知ってましたが、
ずいぶん小さな町だったんですねぇ。
長万部13時23分発の森行きに乗車。

キハ40だああああ!

ああ、このブルーの座席の懐かしい感じ。いいですねぇ。

このときの長万部はどしゃ降り。
乗り換え時間が長かったとしても、どこも見られなかったと思います。
長万部から1時間強で森に到着。

さらに駅舎が小さくなりました(^^;)
森駅では1時間30分の列車待ちがありました。
この時間にやることは、最初から決めてあります。
森駅といえば、駅弁「いかめし」。
東京の駅弁大会では必ず見かける超有名駅弁で、
京王の駅弁大会では毎年のように売り上げ1位を記録してるほどです。

ここ森駅では、駅前にある柴田商店さんで売られています。
何度も食べたことのあるいかめしを、現地で買って食べるしかない!

残念、売り切れでした_| ̄|○
同じ列車に乗り合わせていた台湾からの留学生のお兄さんとともに、
「せっかく森に来たのにー」
と悔しい思いをしました。
しかたがないので森駅周辺を散策することに。
すぐ近くに森桟橋跡の文字を発見したので行ってみました。

行ってみると残念ながら線路の手前からしか見ることはできません。
なるほど、明治時代にはここから室蘭に向けた船が出ていたのか。

イザベラ・バードもこの船に乗っていたとか。
桟橋跡を見て、駅周辺を軽く歩いて、森駅観光は終わりになりました。

16時09分発の大沼行きに乗車。
奥には北海道駒ケ岳の姿が見えます。
初めて見た駒ヶ岳は、想像よりずっと大きくどっしりとしていました。

ここもキハ40系。
森~大沼という短距離を走る列車だからか、乗客は自分以外に1人だけでした。

雨はやんだものの、相変わらず雲の多い天気。
駒ヶ岳のてっぺんは、今日は見られそうにありません。
森駅から40分で、大沼公園駅に到着。

新千歳空港から6時間半、自宅からは12時間近く経って、
ようやくこの日の宿泊地に到着しました。

この日は大沼公園駅の近くにある、ペンション風さんにお世話になりました。

3人部屋にひとり、ゆったり。

夕食もいただきました。

豚スペアリブの煮込みが、とってもおいしかった。
あと、リビングダイニングの雰囲気がとっても素敵でした。



長旅の疲れから、食後に部屋に戻りベッドに横になったら数時間寝てしまったのですが、
なんかもったいなかったかなぁと思うくらいです。
初日の行程はこちら。

こうしてみると、鈍行に乗った距離よりも、苫小牧から長万部まで特急に乗った距離の方が長いのか。
2日目は午前中は大沼公園観光、午後は函館へと移動します。