DigitalCaravanと振り返る2009年 万年筆編

　
　
昨年末からはまり始めた万年筆。
今年はずるずるとはまり続け、気が付けば手元には５本の金ペンがあります。
それらを使用頻度別にまとめてみました。

カスタム743ウェーバリー＋色彩雫「月夜」

５月に買ってから半年の間で、もっとも使ったと思われるペンがこれです。日誌も読書ノートもこれがメインですし、職場でもメモ書きによく使います。

このところは823FAよりもこちらをよく使っていますね。ペン先が上向きに反り返っているおかげで筆記角度の許容範囲が大きく、書きたいときにペンの持ち方をあまり考え込まずともなめらかに書けるのがいいです。

「孔雀」→「青孔雀」→「孔雀」と中に入れるインクはふらふらしていましたが、ここ２ケ月は「月夜」で落ち着いています。けれどなんとなく面白くない色に思えてきて、また違う色を使ってみようかなとか思ってしまう今日この頃です。

カスタム823フォルカン＋自作ブレンド「葡萄色」

７月に購入した823FAは、最近少々出番が少ないです。ペン先が独特の柔らかさを持っていて、早書きにはあまり適さないのが理由でしょうが、その柔らかさゆえに書いた文字に抑揚が付くのが楽しいので、持っているとなんとなく使いたくなるペンですね。半透明茶軸の見た目も独特でいいです。
相変わらず職場に置いてあるロディアに仕事の内容を書き付けたり、授業の用意に使ったり。
以前記事にしたように、ペン先のしなりをうまくつかってマインドマップを書いたりもしています。

キャップレスデシモ パールブルー(F)＋色彩雫「露草」

３月に初めて買った金ペン。今年の限定色パールブルーのキャップレスデシモです。派手すぎず適度なきらめきを放つパール仕上げの見た目と、手に馴染む軸の太さを気に入っています。

一時期はウォーターマンのサウスシーブルーを入れていましたが、また「露草」に戻しました。さすがに冬になるとサウスシーブルーのターコイズは寒々しく感じてしまいますし、やっぱりこの色は職場で使えないんですよねぇ。結果、あまり面白くないけれど「露草」に戻ってしまいました。実はその前に「月夜」を入れていたことがありまして、細字で書く「月夜」の美しさも気に入っていたんです。ただ743WAと同じ色を入れてしまうと、いわゆる青のペンが無くなってしまうため、やむなく「露草」に落ち着いたという経緯がありました。

こいつの居場所はスーツの内ポケット。職場では白衣のポケットに挿してあります。ノックするだけで使えるのがやっぱり便利ですねぇ。

キャップレスデシモ　パールレッド（Ｆ）＋色彩雫「躑躅」

キャップレスデシモ、今年の限定色その２のパールレッドです。１ヶ月前に次に欲しいペンとして挙げていたのですが、たった１ヶ月で耐えられなくなって、自分へのクリスマスプレゼントとして買ってしまいました。ブルー同様落ち着いた輝きを見せる見た目を気に入っています。743WAや823FAなど太めのペンも使っているものの、キャップレスに関してはデシモの細身のペン軸のほうが好みですね。

入れたのは軸色に合わせて「躑躅」。授業ノートで重要な部分を赤字書いています。それから手帳を変えたことで赤インクで書き込むことが多くなっていたところでして、これで書き味よく書けるようになりました。一度細字の金ペンを使ってしまうと、安いボールペンには戻れなくなるんですよねぇ。こわいこわい。

パイロット　万年筆組み立て教室のペン（Ｆ）＋色彩雫「深緑」

今まで「躑躅」を入れていたこの鉄ペンには、緑色が必要ということで「深緑」を入れました。これで赤・青・緑が揃い、手帳でもノートでもなんでも来い！　というラインナップになりました（笑）。

カリカリいいますけど、300円なので（実は中に入れているコンバータのほうが500円したりしますが）相変わらず割り切って使ってます。インクの色は変わりましたが、きっとこれまで通り、価格以上の働きをみせてくれるものと思われます。使い勝手がいいので、来年の万年筆祭りにも行って、もう一本貰ってきたいです。

セーラー　プロフェッショナルギア（中字）＋極黒

もともと消えてはいけないところで使うためのカーボンインクですが、試験期間でもなければ重要書類に書き込む機会は少ないですし、もともと黒インクで書かれた文字はあまり好みで無いので、買ったのにあまり使ってません。使用頻度が低いため、普段はトレンダーレザー２本挿しの真ん中にぽつりと取り残されています。

書き味自体は悪くないので勿体無いと感じているんですけどね。カートリッジで買った極黒はハイエースあたりに入れることにして、なにか黒以外のインクを入れたほうが幸せになれるかもしれません。少し考えてみよう……

ラミー　サファリ（Ｆ）＋色彩雫「躑躅」

Fなのに743WA（中字）以上の太さの文字が書けるサファリは、小テストや試験の採点に使っています。ひとつの試験ごとにイヤというほど丸付けをする（１答案30箇所×１クラス30人×受け持ち10クラス＝……？！）ので、最近は鉄ペンのクセになめらかな書き味になってきました。

ちなみに歳の近い同僚の先生も、つい最近に採点用としてサファリを購入していました。なんだか私が使うものって、周りの人に伝染していく気がするんですが(；´～`)

パイロット　プレラ（Ｍ）＋色彩雫「深緑」

１年前に買った鉄ペンです。金ペンを使うようになってからは、とんとご無沙汰……かと思いきや、自宅にいるときにズボンのポケットに入れておくとなにかと便利なので、使用頻度が前よりあがってきています。左のポケットにロディアのNo.10を、右のポケットにプレラを入れて、ふと思いついたタスクやアイデアを書くようにしています。こういうとき短めのボディと勘合式のキャップの組み合わせが便利です。

トライアングル　デコペン＋エルバン モクセイソウグリーン

筆記角度によって極細から極太まで様々な幅の線を描くことができるデコペンは、ヨーロッパタイプのカートリッジが入れられるので、最近あまり使っていないエルバンのカートリッジを入れて使っています。マーカー代わりにぶっとい線を引けるのは面白いですね。特にこれでToDoリストの完了したタスクにビーっと取り消し線を引くと「ひとつ仕事が終わったぞ」という気持ちになれます。

プラチナ　プレピー

以前はアダプターを噛まし、エルバンやモンブランのインクを使っていましたが、最近は色彩雫 冬将軍 、ウォーターマン　サウスシーブルーを入れたものしか使ってません。マーカー代わりのペンですね。






こうして並べてみると、ずいぶん買っちゃったなぁというのが正直な感想ですね（笑）
来年はじっくりお金を貯めて、少し高めのものを一本買うだけにしようと思います。
なににするかはこれからゆっくりと考えるつもりです。