X03HTレビューの続きです。
ハードウェア 続き
メモリ
X03HTのメモリはRAM 128MB/ROM 256MBです。
起動直後のRAMの空き領域はなんと78.46MB! X02HTと比べて空き領域は3倍ほど確保できるので、動作もかなり軽快です。また、これだけRAMに余裕があると、扱うデータの性質上サクサク使いたいPIMやメモアプリや、起動に時間がかかりがちな.Net Compact Frameworksを使ったアプリなどを立ち上げっぱなしにできるので、X02HTよりも軽やかにに使えるのではないかと思いました。
ソフトウェア
Windows Mobile 6 Standard
X02HTで慣れているのでもはや面白みに欠ける、という感想はF1100内覧会のときと同じです(笑) OSレベルでの変更は無いので書きようがないですね。しいて言えばWM 6.1よ早く来い、ってとこでしょうか。
OSのバージョンですがX02HTはCE OS 5.2.1240(Build 17754.0.2.8)、X03HTはCE OS 5.2.1947(Build 18552.0.7.5)となっていました。
そうそう、タッチ&トライで同じ端末を触ったyonhongiさんとmikiofukuさんと話したのですが、画面スクロールのスピードがかなり速かったです。レジストリをいじってあるだけという可能性もありますが、ひょっとしたらデフォルトの速度が速くなったのかもしれません。
画面の縦横切り替え
恒例のキーボードスライド時の画面切り替えの様子の動画です。QVGAということもあり、結構すばやく切り替わっている方だと思います。これくらいなら許容範囲?
Office Mobile
基本的にはX02HTと変わらないです。OneNote Mobileのアイコンがありましたが、プリインストールなのか後からインストールしたものなのかは分かりません。またOffice2007形式の.docxや.xlsxファイルがあらかじめ開けるようになってるかどうかは確認し忘れました。
S!メール
X02HTの不満点のひとつSoftBankメールですが、X03HTもArcSoftのつくった同じソフトです。
X02HTのものはVersion:4.0.5.33なのでX03HTではバージョンは上がっていますが、クリップボードが独立であることと、長文を打っているうちに文字入力表示がもたつくところは変わっていませんでした。ただしKzouさんいわく「RAMが多いのが功を奏しているのか、受信トレイに200件ほどためこんでも動作があまり重くならなかった」ということなので、メモリ倍増によりX02HTよりは使いやすくなったのかもしれません。
Addvanced Wnn
大まかな操作体系はX02HTのものとまったく変わりません。改良点はというとX02HTでは日本語のみ予測変換ができましたが、X03HTでは半角英数モードにおいて英単語の予測変換をしてくれるようになりました。つづりがうろ覚えだったとしても、書きたい英単語を書けるのはいいですね。ただ、候補に出てくるのは相変らず「全て大文字」か「全て小文字」のみ。例えばi・n・t・r・oとうてばINTRODUCTIONとintroductionは出ますがIntroductionは出てこないのです。この「頭文字のみ大文字」は以外と使うので、ぜひとも次のデバイスからは対応していただきたいものです(HTC Nipponの川内さんと話していて言い忘れてしまったのがこの頭文字大文字化についてでした)。
ただ退化したというか、X02HTでできたことができなくなっている点もあります。X02HTではShift+文字を押せば文字種変更の順番を逆トグルできたのですけど、X03HTはX02HTと違って文字キーが独立していないのでこの方法が使えません。QWERTYキーで文字種の切り換えをするには、「Fn+←」を押して、X02HTでいうところの「Fn+文字」で呼び出されるダイアログを使わないといけないのです。これはX02HTに比べてひと手間面倒になりましたねぇ。