4日目は利尻島を観光します。
まず午前中は鴛泊から姫沼まで歩いて、その周りを散策します。
そして鴛泊港まで戻って昼食をとったら、宗谷バスの定期観光バスBコース「利尻スポットめぐり」で
利尻島の主要な観光スポットを巡り島を一周します。
最後に夕方の便で稚内へと戻るという流れです。
姫沼散策
まずは姫沼を目指します。旅に出る前に組んだ予定では、利尻富士の手前にあるポン山探勝路をハイキングするつもりでした。

しかし礼文島での2日連続のトレッキングで疲労がたまっていたため、予定を変更し姫沼だけ散策することに。
これなら距離も標高差も控えめなので大丈夫……
……だと思ってたのですが、姫沼への道が思っていたより険しかったのです。
海岸線を走る道路から姫沼へ向かう道路に入ってすぐに、いきなり14%の急勾配。

ときおり横を走り抜けていく車が、
とっても恨めしくなるような急な坂。
10分で60mほど登って、姫沼展望台に到着。

鴛泊の方向がよく見えます。
看板の合間に見えているのはペシ岬。
急登はここまでで、あとはゆるやかに登っていきます。


ふもとから登ること25分。
姫沼の入り口に到着です。
姫沼は標高110mの位置にある、周囲700mの人造湖。
もともとこのあたりにはいくつかの池があったそうで、
1917年に堰堤を建設し水位を人為的に上昇させたことにより、
それらがつながり現在の姫沼の概形が形成されたんだとか。

天気が良ければ利尻山の逆さ富士が見られるそうですが、
この日は残念ながら雲に隠れていました。
姫沼の周囲には散策路が設けられています。
撮影しながらゆっくり歩いて20分くらい。

散策路は木道となっていて、起伏もほとんどなし。
木漏れ日にあふれた気持ちの良い散策路です。
観光にかかる時間は全部で45分もあれば十分でしょう。
40分ほど歩いて鴛泊港まで戻りました。
鴛泊港から姫沼までが歩いて45分、姫沼を回るのに35~45分。
鴛泊港まで戻るのに40分。
合計で10km2時間強の行程になります。
礼文島の2日間で消耗しているから、軽めにしようだなんて思ってたわりには、なんだかんだで歩いてしまいました。
楽しかったからいいんですけどね。
あ、姫沼に行こうと思った人にひとこと。
自転車、特にレンタサイクルで借りたママチャリで来ようだなんて、絶対に思わないこと!
14%の傾斜はママチャリじゃ無理です。
昼食:磯焼亭
鴛泊港に戻ったら11時半。時間もちょうどいいのでお昼ご飯にしましょう。
鴛泊フェリーターミナルの目の前にある磯焼亭に入りました。

うに丼3200円にも惹かれましたが、
ウニは少量食べれば満足するタイプなので、
利尻ラーメンのほうにしました。

利尻昆布でとったダシのきいたスープがおいしい。
これを食べ終えてから定期観光バスの時間まで2時間あったので、
鴛泊の周辺を歩いてみることにしました。
地図を見てみると利尻山神社という文字を発見したので、まずはそこへ。

最近は旅行の際に、その土地の神社に寄ることが多いです。

平成13年に改修されたので社殿は新しいですが、
江戸時代からある神社で、道内でも古いものなんだそう。
祭神は
大山祇神(おおやまつみのかみ)
大綿津見神(おおわたつみのかみ)
豊受姫神(とようけひめのかみ)
つまり、山、海、食糧の神様。
利尻山神社からもう少し歩くと、高山植物展示園を発見。

礼文島にあった高山植物園ほどの規模ではないものの、
柵の中はちゃんと整備されて、いくつかの花が咲いていました。

チシマフロ

イワキキョウ
そして奥に看板を発見。

「歴史の森」では森の中の散策路を歩くことができます。

通路はしっかり整備されていてとても歩きやすいんですけど、
利用者はあまり居ないような雰囲気でした。
もったいない。

鴛泊港から利尻山神社、高山植物展示園、
そして歴史の森をひとまわりして鴛泊港へ戻る。
1時間強のルートでした。
鴛泊港に戻ったら、定期観光バスに乗って利尻島を一周します。