RemのDigitalCaravan

PCにスマートフォン カメラ Cafe アロマ 旅行…
デジタル世界のカオスなキャラバン

ワイヤレスジャパン2006レポート その3:ノキア

2006-07-20 02:21:32 | その他のデジモノ

Remのワイヤレスジャパンレポートその3。
今度はノキアブースのお話です。

ノキアブースはNECや東芝、パナソニックブースに比べたらとても狭いものでした。
その狭いブース内に展示されていたのは6630とそのオプションくらいで、
期待していたE60やE61などの新機種はまったくその姿を見ることが出来ませんでした。
ボーダフォンの今夏モデルV804NKとそのベースのN71もありましたけど、ケースの中で展示されていただけ。
ちょっとさみしい感じでしたが、それでもノキアの日本市場に対する意気込みは強くなっているようでした。



この小さなノキアブースの中で面白かったのがNokia Digital Pen SU-1B
702NKの発表があった頃からその存在は知っていたのですが、今回初めて実物に触ることが出来ました。
このデジタルペンはペンで書いたアナログ情報をデジタルデータに変換し、
Bluetoothを用いてPCやケータイにワイヤレス転送をするというもの。これがなかなか面白いのです。

まず専用紙の上に書きたい文章や絵をデジタルペンで書きます。
このときに付属のカラーパレットを使えば線の色を変えたり線の太さを変えることが出来ます。
そして書き終わったら専用紙上にあるケータイ転送ボックスをペンでタッチ。
さらにSendボックスをタッチすれば、Bluetoothによりケータイに書いた文字や絵が
ペンで書いたそのままの形で転送されます。
このデジタルペンでいいなと思ったのは、カラーパレットやケータイ転送ボックス、
Sendボックスをタッチするペンがぶるっと震えてくれるところ。
これにより確実な転送ができるわけです。
こういう風に機械が人間に対して分かりやすい形でレスポンスを示してくれる細やかな心配り的技術は、
これから先のデジタル機器には必要なことではないかと思いました。

このデジタルペンは現在は文字や絵を書いてケータイかPCに送るくらいのことしかできませんが、
アナログデータをデジタルデータにするという技術は今後色々な応用ができそうです。
例えば病院のカルテをこの専用紙とデジタルペンを使って書けばカルテの電子化が簡単にできますし、
デザイナーが喫茶店でふとアイデアを思いついたとき、専用紙に書いてケータイに送り
会社に転送すればデザインアイデアの電子化ができます。
お役所の書類なんかもデジタルペンを使ってデジタル化するようになれば、
もうちょっと待ち時間が減るかもしれませんね。

タッチパネルやタブレットでも似たようなことはできますが、
このデジタルペンのいいところはデジタル化するペンである以前に、通常のボールペンでもあることです。
実際に紙に書くという今までと全く変わらないやり方なのに、書いたデータをデジタル化できる。
これはデジタルペンにしかない特長です。
これならばパソコンを使いなれない人でも抵抗無く使うことが出きるでしょう。

お値段は32000円のところをワイヤレスジャパン会場では25000円くらいになっていました。
(正確な金額は失念してしまいました、すみません)
まだネタとして買うには高い値段ですね。
それでも低価格化と小型化をすればひょっとしたら今後のデジタルな日常を形づくるデバイスに
なるかもしれない、そんな可能性を秘めた先端技術の結晶だと思いました。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワイヤレスジャパン2006レポ... | TOP | ワイヤレスジャパン2006レポ... »
最新の画像もっと見る