ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

ドロマイトにびっくり

2008年09月30日 | サイエンス
先日、ひーひー言って登った奥丸山の山頂でのこと。
「やれやれ疲れた~、元気つけなくっちゃ」と取り出した『ライトミール大豆バー』(商品名です:イオン株式会社製品)
もそもそ食べながら、何気なく裏の原材料名を見ると、そこには「ドロマイト」

え~、鉱物が入っている、うそ~、超ビックリでした

だって地学屋の端くれの私にとってドロマイトとは次のようになります。


(地質図鑑より)

ドロマイト‥‥Dolomite、苦灰石(または白雲石)、CaMg(CO3)2、六方晶系、炭酸塩鉱物
 特徴‥‥白色~薄ピンク色、真珠光沢をもつ
 用途‥‥セメントの原材料、道路骨材、土壌改良剤、ガラス原料
 産地‥‥栃木県、スペイン、メキシコなど

帰宅後に調べてみたところ、このドロマイトは食品添加物や健康食品としても販売されていることが分かりました。
化学組成は CaMg(CO3)2 だから、カルシウムとマグネシウム補助食品になるのです。
なお肥料としてはドロマイトは「苦土石灰」です。
植物の光合成色素クロロフィルの重要な元素としてMgマグネシウムが含有されており、土壌中にマグネシウムが不足すると葉っぱの緑色が薄くなってしまうのですね。

なるほど、なるほど。

でも我が家には地質調査で採取してきたドロマイトのサンプルがごろごろころがっております。これをかじればCaとMgの補給になって骨粗しょう症にならずに済むのかなぁ‥‥


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さとりん)
2008-09-30 00:41:25
へーぇ。
なんか科学の力って感じのお話でした。

それにしても、ドロマイトという語感は泥を連想させるのか、あまりきれいじゃないと思うのですが、それが「苦土石灰」って……うーん、あんまりな名前!

それって、カルシウムとマグネシウムを補うために添加されてるのですよね?
(そんな、石削ったものが、わざわざ食べ物に入れられているということ???)

牛乳にタンパク質の数値を上げるためにメラミンを入れたのは、あまりにも無知で、恐れ知らずだと思うのだけれど、

ドロマイトは、栄養価を上げるためなんだよね?

それ、何だか詳しくはわからないけど、もし、石由来のものだとしたら…科学の力といっていいのか、ちょっとコワイぞって思うべきなのか……
返信する
名前の由来 (Repu)
2008-09-30 05:58:38
ドロマイト、確かに「泥」を連想しますね。
フランスの鉱物学者Deodat de Dolomieu からつけられた名前のようです。
食品添加の目的は、そうです、カルシウムとマグネシウム補給のため。

私も「へ~っ」って言いながら我が家のドロマイトを眺めたよ。
さとりんさん、かじってみる?
返信する
Unknown (おやじ)
2008-09-30 06:48:43
ドロマイトって軟膏によく配合されてますよね。
サンゴを削ったものがそうらしいですよ。
返信する
軟膏 (Repu)
2008-09-30 19:11:41
軟膏とは、意外なところに使われているのですね。
サンゴが化石化する過程でCaがMgに入れ替わるとドロマイトになるそうな。(ふ~ん?)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。