アル・ゴア元米国副大統領のメッセージ

ドキュメンタリー映画「不都合な真実」は2006年製作、日本では2007年１月に公開されました。
このブログを読んでいただいている皆さんの中にも、ご覧になった方が多いのでは？
私は金沢での公開初日の１回目に行ったのですが、ひと歳まわった中高年（失礼！自分のことですよ　）の観客でいっぱいでした。

さてこのアル・ゴア氏、現在は環境保全に主軸をおいて精力的に活動を続けているようです。

この７月にはワシントンＤＣで、「世代の挑戦：米国の電力を新エネルギーでまかなう (A Generational Challenge to Repower America)」と題した講演を行ないました。
その一部を要約で紹介します。

　　　　　　　　　　　　

経済やガソリン価格高騰など、今ほど多くのことが同時に悪い方向に向かっている事態は、かつて無い。特に地球温暖化の影響は深刻で、「温暖化難民」の大量発生で、多くの国の治安が悪化していく。つまり安全保障上の危機を引き起こしているのだ。

経済、環境、国家安全保障の３つの危機を考えると、「化石燃料に対する過剰依存」という共通項が浮かび上がってくる。これに対する解決策は化石燃料への依存を断ち切ることだ。

今日、私は我が国に訴えたい。今後１０年以内に私たちの使用する電力を100％、再生可能で二酸化炭素を排出しないクリーン・エネルギーで供給できるようにしよう。この目標は技術的にもコスト的にも達成可能であり、社会を大きく変える。
これは米国の挑戦だ！

　　　　　　　　　　　　

会場（ワシントン、憲法ホール）を埋め尽くした大勢の聴衆は割れんばかりの拍手だったそうです。
この約30分に及ぶ演説はユーチューブの動画に収められており、聴くことができます。（全世界から多数のアクセスがあったらしいですよ）

You Tube（フルスピーチ　約28分）

You Tube（抄録　約５分）

どちらも英語ですが、リスニングにチャレンジしてみませんか！

さて今年11月に新大統領が選出されます。ゴア氏の掲げるビジョンが実行に移されるでしょうか。そしてアメリカは環境分野で世界のリーダーになっていくでしょうか。
アメリカの動向は地球の未来を大きく左右することは間違いなし。大統領選に注目しています。