ブナの中庭で

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「ニッポン景観論」(アレックス・カー 著)

2015年09月14日 | いろいろな本
日本の美しい景観を壊すのは、何? ハッとさせられ、その通りと思い、何とかしなくっちゃ、となりました。

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著者のアレックス・カー氏は1952年米国生まれ、1977年より亀岡に居を構え、日本文化を研究してこられました。
1960年代以降、日本の国土が「開発」「近代化」のもとに、景観が次々と暴力的に破壊されてきたことを、著者は警告しています。

この本、著者のカラー写真が多数掲載されているのですが、説得力があります。
醜悪な建築、邪魔な工業物、過剰な看板。

目次を紹介します。

第1章 細かな規制と正反対の眺め(電線、鉄塔、携帯基地局)
第2章 「町をきれいにしましょう」(看板と広告)
第3章 コンクリートの前衛技術(土木)
第4章 人をビックリさせるものを作る力(建築、モニュメント)
第5章 ピカピカの「工場思想」(工業モード)
第6章 人生は「ふれあい」(スローガン)
第7章 古いものは恥ずかしい(町へのプライド)
第8章 国土の大掃除(観光テクノロジー)
終章  日本人が掌に持っている宝

そういえば、登山でお世話になっているN師匠(オーストリア出身)も本書と同じことを、いつも言っていますねぇ。

「ニッポン景観論」アレックス・カー著
 集英社新書ヴィジュアル版、2014年9月発行

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