ブナの中庭で

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高速1000円、で‥‥CO2急増

2009年06月04日 | 地球温暖化・地球高温化
今年の3月より土日祝日、ETC装着車は高速道路千円乗り放題、となりました。
その結果、CO2の排出量が急増したという報告が出ています。(6月3日付朝日新聞7面の記事をもとに書きます)

シンクタンク「環境自治体会議・環境政策研究所」によると、今春のGWをはさんだ2週間だけでCO2排出量は66万トンアップ。

これは例えば180万人が1年間に下の省エネ努力を続けたのに相当する量とのこと。
・冷房設定温度を2度高くする
・シャワーを浴びる時間を1分短くする

180万人が1年間!その努力がたった2週間で水の泡とは‥‥

またGW期間中は車が2割増えた分、全国的にJRやフェリー利用者は約1割減少したそうです。

低燃費車が増えたとはいえ、1人を1キロ運ぶのに排出されるCO2量は
・鉄道‥‥車の1/9
・バス‥‥車の1/3

斎藤環境相の発言から
 「公共交通機関の利用が減って、トータルとしてCO2が増えることになればまさに温暖化対策に逆行している」

環境自治体会議の提案では
 「低酸素社会を目指すなら、高速道路より公共交通機関に税金を投入すべき」

こう書いている自分自身がGWは車で遠出してしまいました‥‥反省。

「環境のことを気にしつつも千円の魅力に勝てず車に乗ってしまう人」がこれ以上増えないように、高速千円の政策を考え直すべき時と思います。国は「景気対策」と言っていますが、地球環境へのダメージは大きい。

(朝日新聞より)
地方自治体は削減への取り組みを地方の特徴を出しながら推進しています。
政府自民党も目先の「票集め」ではない環境政策を出してください。
特に、現在検討中の温室効果ガス削減中期目標の設定については、ぜひ前向きの数値を!

中期目標の設定についてはこちらをご覧下さい

2 コメント

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フェリー利用者が激減 (Nekton)
2009-06-04 22:57:24
高速道路の利用料金を下げることは、確かに自動車の利用を促すことになるので、CO2としては必ず排出量増加の傾向になります。
私は、港湾の仕事をしていますので、船舶の輸送体系は大量輸送が可能であることからCO2削減の一助をなしていると思います。
社会全体のシステムが、ファーストライフとなっている今、経済の速やかな活性化を目指した場合、CO2排出量が多くなる施策に走りがちとなりますが、そこでバランスを取りながら政治を行ってほしいものです。
スローライフの生活は、不便で時間も多く消費する生活スタイルだと思います。便利な世の中になったことは確かですが、「そこまで急ぐ必要があるのか」、と思うこともある今の生活スタイルだと思います。
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フェリーの思い出 (Repu)
2009-06-05 20:51:17
船舶での輸送はCO2排出量少ないですよね。
フェリーに乗ってゆっくり出かけるの、大好きです。
数多くの島の影を見ながらの静かな瀬戸内海もいい。日本海を北上して津軽海峡から苫小牧に向かったときは、北海道の山が次々みえて感激。沖縄の離島もそれぞれ特徴があっていいですよね。

これからもゆっくりとした旅で良い思い出をたくさん作っていきたいなぁ。(しかし現実は‥‥)
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