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石川労山:救助隊冬季訓練

2022年02月23日 | 山の技術
冬季登山の技術を繰り返し練習しました。

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石川県勤労者山岳連盟の救助隊(ベルクバハト)は年に2回、技術訓練をしています。
本日は冬季訓練に参加して、雪の技術を学んできました。

参加者は労山に加盟の5つの山岳会から集まった11名。
場所は旧瀬女スキー場。

急斜面を目指して、ワカンでラッセル。腿までの新雪です。


講習始まります。講師はめっこ山岳会のAさん、救助隊長でもあります。
本日の講習内容は(1)支点の構築、(2)1/3の引き上げ、(3)搬出用担架の確認


雪山での懸垂下降で周囲に立ち木が無かった場合を想定して、土のう袋に雪を詰めての支点構築。
土のう袋は化学繊維製ではなく麻製が良いです。
理由は、紫外線による劣化が無く、なによりも回収不能なので自然分解される材質であることが必要だから。


スリングかけてロープを通します。強度確認、バッチリでした!


次にスノーボラード、懸垂下降の支点に使います。
横1m以上、深さ30㎝以上が必要。逆雨粒型に雪を掘りロープを埋めて。


頂点にアックスを埋めれば更に強固です。


スノーバーの支点。埋める角度と方向を間違えないようにしなければ。


アックス1本での支点もやってみました。
本日のように粘りのある雪にはしっかり効きましたが、これは雪質次第でしょう。


スコップをデッドマンの代わりに使っての支点構築。
スコップの穴にスリングをセットし、埋め込みました。


体重をかけても大丈夫!


支点構築の次は、負傷者のロープによる引き上げ。
1/3システムを作ります。
支点は2つ、本日はピッケルとスノーバーで。




最後は搬出用の担架を組み立てて搬出準備の訓練。


時折吹雪となるあいにくの天気でしたが、みんなで学んで充実の訓練でした。
講師のAさん、参加のみなさん、ありがとうございました。

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