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「火山と原発」(古儀 君男 著)

2018年01月23日 | いろいろな本
最悪のシナリオも考えなくては。

***
序文を紹介します。

「原子力発電所は、いかなる自然現象が起きても安全が保たれる必要があります。いったん過酷事故が起きると制御不能に陥り、放射能汚染は広範囲に長期にわたって人々の生活を奪うからです。私たちはこのことを不幸にも福島の事故を通して思い知らされました。福島のような事故は二度と起こしてはなりません。」

筆者は元高校の地学教諭(専門は地質学・火山学)で、日本と世界各地で地学巡検を続けきた。
その経験から、日本が火山大国であり、火山噴火によって原発がどのような被害を受ける可能性があるかを検証する。

例えば九州電力川内原発の近くには桜島や阿蘇、霧島がある。
そして川内原発周辺には過去3回にわたって火砕流が到達した記録が残っているという。

折しも昨年12月、広島高裁は「伊方原発の敷地に、過去に阿蘇噴火による火砕流が到達していないと判断するのは困難」と指摘し、同原発の運転を禁じる仮処分決定をしている。

そして本日、草津白根山が噴火した。

(ライブカメラより転載)

私たちは火山大国日本に暮らしていることを今一度確認したい。
そして原発を稼働させているリスクを十分に考えるべき時が来ているのではないだろうか。

2 コメント

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Unknown (Pearswword)
2018-01-29 09:18:14
 一度、コメント投稿したのですが、消えたようなのでもう一度投稿します。
 広島高裁での原子炉停止処分は、脱原発の第一歩になるのではないかと、喜んでいる所です。これが、最高裁で停止処分のなされるようになれば、あちこちの原子炉が廃炉へむけて進んでくれるような気がするからです。
 消費者の側からも、原発を使用していない再生可能エネルギー使用率の多い電力会社を選べは、脱原発に協力していけるのではないかとも思えます。
 僕も、そろそろ電力会社を変えようかと、検討中です。
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Pearswordさんへ (Repu)
2018-02-06 14:54:55
おっしゃるとおり、広島高裁の勇気ある判決が、今後覆られないとよいのですが。
再生可能エネルギーの電力会社は、まだまだ地方では選ぶことが難しいですね。しかし「送電線が混雑している」ことを理由に再生可能エネルギー普及にストップをかけてきた大手電力会社も、言い訳ができなくなってきました。
さて、今後どうなるか‥。
コメントありがとうございました。
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