ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

「十五年戦争下の登山」はじめ西本武志さんの著書3冊

2021年08月05日 | 山の本
平和な現在、山に登れることに感謝します。

***
山の大先輩、西嶋錬太郎さんを通じて西本武志さんを紹介していただきました。
西本さんは1940年東京ご出身、日本勤労者山岳連盟会長や日本山岳文化学会副会長を歴任されておいでです。

先月、西本さんご自身から4冊の著書を送っていただきました。
そのうちの3冊について紹介します。

「十五年戦争下の登山--研究ノート」本の泉社、2010年8月15日
 戦時下の登山の実相と敗戦後の登山、山岳書と国家機密法、「山の発禁本」覚書、などについて書かれています。
 平和な現在、ごく当たり前に登山できることに改めて感謝しなければならないと思いました。

 

「巻頭言・編集後記に見る山岳雑誌の十五年戦争」私家本、2020年10月
 山岳雑誌『山と渓谷』『アルピニズム』『ハイキング』『ケルン』など15誌の、巻頭言・編集後記について戦争との関係を調べ上げています。
 1932(昭和7)年から戦後まで時系列で紹介され、その精査は圧巻です。

「戦火に散った岳人たち」私家版、2012年8月15日
 ピッケルを銃に持ちかえて戦地へ送り出された岳人たちの記録集。
 各大学山岳部の若者たちが、どこで戦い没したのか。その膨大なリストを見ると、岳人たちの無念の叫び声が聞こえる気がします。



3冊を読んで痛感したのは、西本さんの平和を願う強い思いです。
西本さん、素晴らしい本を送ってくださって、ありがとうございました。

西本さんには別の著書もあります。
OGPイメージ

「人と山」評論・随想(西本武志 著) - ブナの中庭で

日本の登山の歴史を語る書。***山の大先輩のRen氏を訪ねた夜。楽しい山談義の後、頂いた一冊です。著者の西本氏は元日本勤労者山岳連盟の会長。...

「人と山」評論・随想(西本武志 著) - ブナの中庭で

 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。