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「低炭素経済への道」を読む (諸富徹、浅岡美恵共著)-その2

2011年02月05日 | 地球温暖化・地球高温化
燃料別のエネルギー消費量あたりCO排出量(t-CO2/GJ)は
  石炭 0.091
  石油 0.067
  天然ガス 0.050

つまり燃焼して同じ熱量を得るために排出されるCO2量の比は石炭が最も多く、以下の通りです。
  石炭10、石油7.5、天然ガス5.5
(おなじ化石燃料でも、石炭が圧倒的に多いのですねぇ

部門ごとのCO2排出量の変化では、産業部門と運輸部門は増加していない一方、家庭部門と業務その他の部門が増加している、と言われています。
 
家庭や事務所からの最大のCO2排出源は、電気!

私たちは家庭や事務所などで節電、省エネに励んできました。しかしその努力にも限界がありますよねぇ‥‥。

むしろ供給側での火力発電所で「燃料転換」したり、風力や太陽光、バイオマスなど「再生可能エネルギー(自然エネルギー)」を大幅導入すれば、大きな効果が期待できます。

ところで、政府民主党は次の3つの環境政策を掲げています。
(1)再生可能エネルギー固定価格買取制度
(2)国内排出量取引制度
(3)地球温暖化対策税の導入

これらのうち(1)はデンマークやドイツで1990年代から導入され、成功してきた政策
本書には次のように紹介されています。

「一般の電力消費者に再生可能エネルギーを普及させる役割と、自ら再生可能エネルギー供給者になろうとする意欲を引き出す役割を持ち、圧倒的な速度で再生可能エネルギー関係の市場を立ち上げ、関連産業と雇用の拡大の実績をあげてきた」

ドイツでは太陽光電力を20年間買取保障した買取価格を、2005年に家庭の電力価格の3倍に引き上げ、その後の太陽光発電の飛躍的拡大を導きました。

日本でも再生可能エネルギーの導入が進めば、発電所から出されるCO2が大幅に減少します。
ぜひ政策(1)が実行されますように、期待してるよ!

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