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放射線の見える化:ウィルソンの霧箱

2011年11月11日 | サイエンス
放射線は見えません。だから厄介‥‥。

本日は放射線を可視化する「ウィルソンの霧箱」を紹介します。

白い霧の道がシューシューと飛びます。まるで小型の飛行機雲のよう。しばらくすると消えます。
これは放射線の一種のα線の軌跡。常に観測される自然放射線です。写真には写っていませんが、α線より弱々しい軌跡で表れるのがβ線、これも自然放射線。

この装置は原子物理学者のウィルソン(英)が1897年に作り出しました。



こちらは本日作成した簡易型の霧箱。
プラスチックの丸型容器の底に黒紙を敷き、縁には細長いスポンジを貼ります。
スポンジにはメタノール(メチルアルコール)をいっぱい含ませておき、全体にラップを掛けます。容器は発泡スチロールの上に置くのですが、両者の間には細かく砕いたドライアイスを敷いて、容器を底から冷却します。
擦った塩ビパイプで容器内のチリを払ったのち、LEDライトを横から当てると、霧の道筋が見えました。


放射線源のラジウムを入れてみると、α線が激しく飛びました。

さて本日は簡易放射線測定器「はかるくん」で、放射線量の測定もしました。

0.071マイクロシーベルト/時。
やや高めの値なのは、測定した部屋はコンクリート打ちっぱなしの壁だったせい。コンクリートは放射線をやや多く放射するそうです。

放射線に対する正しい知識をもつことが大切、と思った一日でした。

2 コメント

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アルコールについて (木村)
2016-07-01 16:42:11
使用したアルコールについてお聞きしたいのですが、エタノールではなくメタノールを使用したのはなぜでしょうか。
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木村さんへ (Repu)
2016-07-05 21:35:21
こんなに古い記事を読んでいただき、コメント頂いてありがとうございます。
お尋ねの件ですが、私の勤務先での「出前授業」を紹介しています。よってアルコールを選択したのは、講師の方なのです。
お尋ねに対する回答になっておらず、すみません。<(_ _)>
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