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北海道下川町の挑戦

2012年03月14日 | エネルギー
下川町は道北の中央部、名寄から約15km東に位置し、人口4千人の町。
2002年には合併問題で大きく揺れ、住民投票で合併しないことを選択しました。その時に町民全体に「自分たちの町を自分たちで考えよくしていこう」という意識が高まった(安斎町長談)そうです。

町は2018年までにエネルギーの完全自給を目指しています。町の面積の9割を占める森林から産出される木質バイオマスを、ボイラー熱源や発電に活用する計画を実行中。すでに公共温泉では年間300万円もの燃料費が削減されています。

町は高齢化率37%。高齢化施策として進めているのが「集住化」。地区の中心部にコレクティブハウスを建て、高齢者が共同生活を営めるよう計画中。木質バイオマスや地中熱を利用した地域集中暖房とロードヒーティングを取り入れるとのこと。
(私が以前スウェーデンで見た取り組みと、ぴったり一緒です!)

このような取り組みが若い人たちに人気で、「下川町の森林組合で働きたい」と申し込み、就職待ちの人が30人いるのだそうです。若い人が増えれば活気が生まれますね。


こんな町の姿勢が評価され、昨年12月には「環境未来都市」として政府から選ばれました。
一度訪れてみたいなぁ。
注目の下川町、ガンバレ!


2 コメント

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Bio(生物)+Mass(量) (川向かいの里人)
2012-03-15 07:59:24
 先日の池上彰氏のレポートで、地熱やメタンハイドレートとともに、バイオマス発電に注目し、ブラジルの取り組みをあげていました。さて、石川県でやるとすると(既に取り組まれている方もいるようですが)バイオマス燃料は主に何になるのでしょう。
 ともあれ、エネルギーの地産地消の時代がはやくくるといいですね。
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川向かいの里人さんへ (Repu)
2012-03-15 20:37:15
いつもコメントありがとうございます。
石川県のバイオマス、木質でしょう。間伐材や製材の余材が活用されるといいですね。
日本は水量、太陽光、バイオマス、地熱、風力のいずれにもリッチな国。こんなに恵まれているのに、石油やウランを輸入してきたのは政策の誤りと思いますよ。
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