ブナの中庭で

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「空へ」(ジョン・クラカワー著)

2014年06月25日 | 山の本
エベレストの悲劇はなぜ起きたか。

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1996年春、各国からエベレストに集まったクライマーたち。
著者は無事登頂を果たすが、その後に悲劇が待ち受けていました。
日本人女性登山家、難波康子さんも山頂に立ちながら、下山で荒天に見舞われ命を落とした悲劇。
その経緯が克明に記録された著作です。

1996年当時、私は週末、里山をのんびり歩くことを楽しんでおりました。
そんな折、ニュースで難波康子さんがエベレストへの登頂を成功しながら、下山で命を落とされたニュースを聞き、
「なぜ、命を懸けてまで高所へ行くの?」と思ったことを覚えています。

この「空へ」を読むと、登山家が世界最高峰を目指す熱意を感じるとともに、そこはデスゾーン(死の地帯)であることを感じさせられました。

ページをめくるのがもどかしくなるほど熱中して読んだ一冊。

「空へ」 ジョン・クラカワー著、海津正彦訳
1997年10月、文芸春秋社

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